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「ロケット成功に協力を」 14日打ち上げ、警戒区域や交通規制、和歌山県串本

カイロス2号機の打ち上げに伴う海上警戒区域(上)と陸上警戒区域=スペースワン提供
カイロス2号機の打ち上げに伴う海上警戒区域(上)と陸上警戒区域=スペースワン提供
 和歌山県串本町田原の小型ロケット発射場から14日に「カイロス」2号機が打ち上げられるのを前に、県や地元自治体などでつくる「スペースポート紀伊周辺地域協議会」は警戒区域の立ち入り禁止や交通規制への協力を呼びかけている。


 発射場を運営する「スペースワン」(東京都)は、安全確保のため、海上や陸上の立ち入りを禁止する警戒区域を設定している。範囲は県ホームページ(HP)などで示している。

 初打ち上げが予定されていた今年3月9日、海上の警戒区域内に船舶が残っていたとして、直前に延期された経緯がある。岸本周平知事は2日の定例記者会見で「事前にできる限りの周知をし、前のような延期ということがないようにしたい」と述べた。県、串本町、那智勝浦町の記者会見や広報紙、HPで周知していくという。

 また、協議会は交通渋滞緩和のため、周辺の国道42号について、串本町田原の「田原海水浴場」と那智勝浦町浦神の「旧浦神小学校」の各見学場から3キロの範囲、延長約10キロを駐停車禁止にする。前回は見学場から1キロを駐停車禁止、さらに2キロ先までを駐車禁止としたが、実績などを踏まえて変更した。発射日の数日前から周辺に案内看板を設置する予定で、設置をもって駐停車禁止となる。

 初号機は延期後の3月13日に打ち上げられたが、5秒後に中断措置が働いて自爆した。岸本知事は「民間の射場は全国でも初めての挑戦。なかなか打ち上げは難しい」とする一方で、「スペースワンによれば、前回の教訓を生かして随分準備されているようなので成功確率は高いと思う」と期待をのぞかせた。

 さらに「射場を増やす準備もしていると聞いている。2030年代半ばになれば、東牟婁郡を中心に組み立てや部品の工場立地も期待できるので、ロケット産業を集積させていきたい」と話した。

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