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地域の編集部始めます

「楽しい」「悲しい」をテーマにぬいぐるみを撮影する児童(和歌山県田辺市上芳養で)
「楽しい」「悲しい」をテーマにぬいぐるみを撮影する児童(和歌山県田辺市上芳養で)
 和歌山県田辺市上芳養小学校で、児童と地域の大人が一緒にICT(情報通信技術)の活用を楽しみながら学ぶ集会「cokochi(ココチ)」が始まった。地域の魅力を取材、発信できる上芳養の「編集部」を目指す。


 授業が午後から休みで放課後が長い水曜日の子どもの学びや居場所づくり、地域交流、教員の働き方改革につなげようと、9月から月に1回開催している。

 紀南を拠点にするクリエーター集団「TETAU(テタウ)」が、参加者のやりたいことの実現をサポートする。写真撮影やドローンの操作、ウェブサイトの作成などを予定しており、児童らが大阪で梅と地域をPRする「かみはやキャラバン」の活動にも生かしたいという。

 10月下旬にあった第2回の「ココチ」では、4~6年生13人と保護者らが、タブレットと一眼レフカメラで写真撮影を体験。ぬいぐるみをモデルに「楽しい」「悲しい」を表現する作品づくりに挑戦した。

 児童は2体のぬいぐるみを会話しているように隣り合わせて並べてみたり、窓辺に置いて空を見上げているような構図をつくったりするなど、物語性を意識しながら撮影していた。

 6年生の尾花あず美さんは「ぬいぐるみの表情を表現できるように角度を考えて撮影した。一眼レフカメラは初めて触ったけれど、思ったよりうまく撮れた」、5年生の木村啓人君は「普段から動画を撮影している。イメージしていた以上の写真が撮れた」と笑顔を見せた。

 テタウの森脇碌さんは「何を伝えたいかを考えながら撮影することが大事だが、自然にできていた。ICTは大人もなじみのない人が多く、一緒に学びながら地域の魅力を発見、発信できるようになってもらえればうれしい」と話している。

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