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梅盗難の警戒パトロール/田辺三栖地域でJA青年部

警戒パトロールを前に、打ち合わせをするJA紀南青年部三栖支部のメンバー(田辺市中三栖で)
警戒パトロールを前に、打ち合わせをするJA紀南青年部三栖支部のメンバー(田辺市中三栖で)
 梅干しの盗難防止のため、JA紀南青年部の三栖支部メンバーが、田辺市の三栖地域で夜間に梅倉庫などを見て回る警戒パトロールを始めた。来年春ごろまで続ける。

 農家は梅の収穫後、塩漬けや天日干しをして「白干し梅」を作り、たるに詰める。出荷までの間、倉庫に保管しているが、同市やみなべ町で梅干したるの窃盗被害が発生したため、支部は2016年から毎年、警戒パトロールを続けている。

 メンバーは、「梅干盗難防止 パトロール中」と書いたステッカーを張った車に乗って地域を見て回っている。廣畑佳和支部長(35)は「今年は例年にない不作だったので、ようやくできた梅干しを盗まれるわけにはいかない。最近盗難被害は発生していないが、気を緩めずパトロールしたい」と語った。

 盗難防止対策として、農家は施錠の徹底や監視カメラの設置などの対策をしている。梅干し加工業者やJA、行政でつくる「紀州梅の会」も、梅干したるの側面に生産者名のシールを貼るのに加え、たるの中のビニール袋に生産者の氏名を記入する取り組みを始めている。

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