“ミニマリスト”ママ、自宅になくて驚かれたものは…潔すぎる生活に490万再生「驚きの連続…!」「すごいの一言!」
『ミニマリストなくて驚かれたもの』と題したInstagramの投稿に反響があり、「驚きの連続…!」「すごいの一言!」「私の中の究極!」などの声が寄せられている。投稿者は2児ママ、Nozomiさん(@nozominimam)。SNSを中心に人気を集め、今春には初の著書『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』を出版した注目の“ミニマリスト”ママだ。「ものがないことで時間も暮らしも豊かになった」と話すNozomiさんに、“ミニマル”な生活を始めたきっかけと、ミニマリストとして心がけていることについて話を聞いた。
【画像】「すごいの一言…!」ミニマリストママ、自宅になくて驚かれたものは…!?
■海外ひとり旅と1冊の本との出会いが“必要なもの”を見直すきっかけに
――今年元旦の投稿『ミニマリストなくて驚かれたもの』に反響がありました。投稿内では「コップ」「ゴミ箱」「服」をご紹介されていますが、その他にも来客や友人に驚かれた『ないもの』はありますか?
「いろいろあるかなと思うのですけど…リビングではテレビ、ソファー、ラグなどでしょうか。大き目な家具がなくてスッキリしているので『空間が広々使えていいね』とよく言われます」
――ご自宅内の投稿を拝見すると、本当にまるでモデルルームのようです! ちなみに、リビングでくつろぎたいときは…。
「寝室にあるマットレスを1枚持ってきて、その上でくつろいだりしています」
――なるほど…! 確かに専用の家具がなくても代用できるものはたくさんありますよね。今年でミニマリスト歴10年とのことですが、きっかけについてうかがえますか。
「社会人になって、休日にバックパッカーとしてひとりで海外を旅するようになった頃のことでした。リュックひとつで旅を重ねるうちに、これだけ少ない荷物で旅ができるんだから、家にあるものはほとんどいらないのではないかと思ったことがきっかけでした。同時に、ちょうどその頃、たまたま本屋さんで佐々木典士さんの書かれた『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本を見つけて、“わたしが求めている価値観はこれだ!”と思ったこともきっかけになりました」
――ミニマリストに目覚める以前は…?
「大学に入って、初めてひとり暮らしをしたのですが、当時は物欲も多かったですし、まわりの友達から浮かないようにしなければと思って、流行の服を春夏秋冬買い揃えて、アクセサリーや化粧道具もすごく買い込んで、自分の人生の中で一番物が多かった時代でした。社会人になってからも、まだ少しその状態は続いていました」
■「“ミニマル”な暮らしが正解なのではなく、自分が管理できる量を見極めて、自分にとって一番心地良い量で暮らすことが大事」
――そこからどうやって物を減らしていったのでしょうか。
「まず服や日用品は、明らかに使っていない物から捨てていきました。その後、家具も全部なくて大丈夫だと思ったので、持っていた家具を手放して、家具付きの賃貸に引っ越しました。そこは食器も付いていたので、食器と家具はそこにある物だけを使っていました。当時は毎週末、片づけていって、1ヵ月くらいで自分の持ち物はトランク半分くらいになりました」
――トランク半分! 決断力と実行力に驚きます…。それにしても、独身時代とは違い、現在はご主人と小さなお子様2人の4人家族。ご家族がいて“ミニマル”な暮らしを保つのは難しくありませんか?
「よく聞かれますが、特別に困ることはありません。Instagramで公開しているのは暮らしの一部で、すべてが“ミニマル”というわけではないので…」
――そうなんですね。
「何でも少なくすればいいとは思っているわけではなくて、メリハリをつけることを大事にしています。たとえば、食器は家族4人分、コンロ側の収納ひとつに収まるだけの最低限しかありませんが、子どものおもちゃや絵本などは買っています。子どもとの絵本の時間を大切にしているので、絵本は多い方かもしれません。自分が管理できる量を見極めて、自分にとって一番心地良い量で生活しています」
――ご主人の衣類や趣味グッズなどはどうされていますか?
「実は、もともと夫は物の多い『マキシマリスト』でした。そこで、失敗したことがありまして…。夫がいないときに、わたしから見て使っていない服を45リットルの袋2つ分くらい勝手に捨ててしまったことがあったんです。夫はしばらく気づかなかったのですが、ある時に、『あの服がないんだけど、どこにあるか知ってる?』と言われて、『捨てた』と言ったら怒られて。その時に、すごく反省して、自分にとってはいらない物に見えても、その人にとっては大事な物かもしれないのだから、勝手に人の物は捨てないことにしようと、すごく当たり前のことなんですけど、決心しました」
――ご家族には“ミニマル”な暮らしを求めない…ということでしょうか。
「そうですね。投稿のコメントでも『ものが多い夫の事を嫌にならないか』と聞かれることもありますが、それは本末転倒だと思っているんです。私は夫の人柄に惹かれて一緒にいたいと思って結婚したわけで、ものが多いとか少ないというのは、その人を好きか嫌いかには関係ないことですから。わたしはものが少ないことがいいと思っているけれど、ほかの人もそうだとは限りません。何より、ものが少ないことは決して正義ではないし、ものが多いことがその人にとって幸せであればそれが一番いい。ものが多い少ないで人の価値観は決まらないし、ものを持つ持たないはその人の自由だと思っています」
■物を減らしたことで得たのは“時間” 家族時間と自分時間の確保で暮らしが充実
――ママがミニマリストと聞くと、ご家族にも “持たない暮らし”を推奨されているのかな、と思いがちですが、そこは分けて考えていらっしゃる、と。
「今も家族共有の場所が散らかっていたら、子どもたちにここに戻すんだよと整理整頓は教えていますが、それ以外のことで子どもを自分の管理下に置こうとはまったく考えていません。わたしはわたし、夫は夫、子どもは子どもなので、自分の好きなように生活してほしいと思っています」
――ちなみに…かかる生活費については、ミニマリストになって変わりましたか?
「お金の使い方もメリハリがつくようになりました。洋服代は明らかに減っていますが、わたしたち家族は体験にお金を使いたいので、旅行に頻繁に行っています。自分たちにとって大事にしていないところにはあまりお金をかけない、ということができているかなと思います」
――初の著書『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』で紹介されている超・合理的生活術とミニマリスト的思考には「有益な情報ばかり、参考になる!」「部屋だけでなく時間や自分の心もスッキリしていく」など、称賛の声が相次いでいます。改めて“ミニマル”に暮らすことのメリットについてお聞かせください。
「やはり時間ができたことです。家事をする時間が確実に減りますし、ものを管理する時間や探す時間も減ります。その分、子どもとの時間や、本を読んだり配信をしたりという自分の時間に使えるので、自分が大事にしたい時間をしっかり確保できる。それによって、充実した暮らしが実現できていることがすごくいいなと思っています」
(取材・文/河上いつ子)
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■海外ひとり旅と1冊の本との出会いが“必要なもの”を見直すきっかけに
――今年元旦の投稿『ミニマリストなくて驚かれたもの』に反響がありました。投稿内では「コップ」「ゴミ箱」「服」をご紹介されていますが、その他にも来客や友人に驚かれた『ないもの』はありますか?
「いろいろあるかなと思うのですけど…リビングではテレビ、ソファー、ラグなどでしょうか。大き目な家具がなくてスッキリしているので『空間が広々使えていいね』とよく言われます」
――ご自宅内の投稿を拝見すると、本当にまるでモデルルームのようです! ちなみに、リビングでくつろぎたいときは…。
「寝室にあるマットレスを1枚持ってきて、その上でくつろいだりしています」
――なるほど…! 確かに専用の家具がなくても代用できるものはたくさんありますよね。今年でミニマリスト歴10年とのことですが、きっかけについてうかがえますか。
「社会人になって、休日にバックパッカーとしてひとりで海外を旅するようになった頃のことでした。リュックひとつで旅を重ねるうちに、これだけ少ない荷物で旅ができるんだから、家にあるものはほとんどいらないのではないかと思ったことがきっかけでした。同時に、ちょうどその頃、たまたま本屋さんで佐々木典士さんの書かれた『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という本を見つけて、“わたしが求めている価値観はこれだ!”と思ったこともきっかけになりました」
――ミニマリストに目覚める以前は…?
「大学に入って、初めてひとり暮らしをしたのですが、当時は物欲も多かったですし、まわりの友達から浮かないようにしなければと思って、流行の服を春夏秋冬買い揃えて、アクセサリーや化粧道具もすごく買い込んで、自分の人生の中で一番物が多かった時代でした。社会人になってからも、まだ少しその状態は続いていました」
■「“ミニマル”な暮らしが正解なのではなく、自分が管理できる量を見極めて、自分にとって一番心地良い量で暮らすことが大事」
――そこからどうやって物を減らしていったのでしょうか。
「まず服や日用品は、明らかに使っていない物から捨てていきました。その後、家具も全部なくて大丈夫だと思ったので、持っていた家具を手放して、家具付きの賃貸に引っ越しました。そこは食器も付いていたので、食器と家具はそこにある物だけを使っていました。当時は毎週末、片づけていって、1ヵ月くらいで自分の持ち物はトランク半分くらいになりました」
――トランク半分! 決断力と実行力に驚きます…。それにしても、独身時代とは違い、現在はご主人と小さなお子様2人の4人家族。ご家族がいて“ミニマル”な暮らしを保つのは難しくありませんか?
「よく聞かれますが、特別に困ることはありません。Instagramで公開しているのは暮らしの一部で、すべてが“ミニマル”というわけではないので…」
――そうなんですね。
「何でも少なくすればいいとは思っているわけではなくて、メリハリをつけることを大事にしています。たとえば、食器は家族4人分、コンロ側の収納ひとつに収まるだけの最低限しかありませんが、子どものおもちゃや絵本などは買っています。子どもとの絵本の時間を大切にしているので、絵本は多い方かもしれません。自分が管理できる量を見極めて、自分にとって一番心地良い量で生活しています」
――ご主人の衣類や趣味グッズなどはどうされていますか?
「実は、もともと夫は物の多い『マキシマリスト』でした。そこで、失敗したことがありまして…。夫がいないときに、わたしから見て使っていない服を45リットルの袋2つ分くらい勝手に捨ててしまったことがあったんです。夫はしばらく気づかなかったのですが、ある時に、『あの服がないんだけど、どこにあるか知ってる?』と言われて、『捨てた』と言ったら怒られて。その時に、すごく反省して、自分にとってはいらない物に見えても、その人にとっては大事な物かもしれないのだから、勝手に人の物は捨てないことにしようと、すごく当たり前のことなんですけど、決心しました」
――ご家族には“ミニマル”な暮らしを求めない…ということでしょうか。
「そうですね。投稿のコメントでも『ものが多い夫の事を嫌にならないか』と聞かれることもありますが、それは本末転倒だと思っているんです。私は夫の人柄に惹かれて一緒にいたいと思って結婚したわけで、ものが多いとか少ないというのは、その人を好きか嫌いかには関係ないことですから。わたしはものが少ないことがいいと思っているけれど、ほかの人もそうだとは限りません。何より、ものが少ないことは決して正義ではないし、ものが多いことがその人にとって幸せであればそれが一番いい。ものが多い少ないで人の価値観は決まらないし、ものを持つ持たないはその人の自由だと思っています」
■物を減らしたことで得たのは“時間” 家族時間と自分時間の確保で暮らしが充実
――ママがミニマリストと聞くと、ご家族にも “持たない暮らし”を推奨されているのかな、と思いがちですが、そこは分けて考えていらっしゃる、と。
「今も家族共有の場所が散らかっていたら、子どもたちにここに戻すんだよと整理整頓は教えていますが、それ以外のことで子どもを自分の管理下に置こうとはまったく考えていません。わたしはわたし、夫は夫、子どもは子どもなので、自分の好きなように生活してほしいと思っています」
――ちなみに…かかる生活費については、ミニマリストになって変わりましたか?
「お金の使い方もメリハリがつくようになりました。洋服代は明らかに減っていますが、わたしたち家族は体験にお金を使いたいので、旅行に頻繁に行っています。自分たちにとって大事にしていないところにはあまりお金をかけない、ということができているかなと思います」
――初の著書『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』で紹介されている超・合理的生活術とミニマリスト的思考には「有益な情報ばかり、参考になる!」「部屋だけでなく時間や自分の心もスッキリしていく」など、称賛の声が相次いでいます。改めて“ミニマル”に暮らすことのメリットについてお聞かせください。
「やはり時間ができたことです。家事をする時間が確実に減りますし、ものを管理する時間や探す時間も減ります。その分、子どもとの時間や、本を読んだり配信をしたりという自分の時間に使えるので、自分が大事にしたい時間をしっかり確保できる。それによって、充実した暮らしが実現できていることがすごくいいなと思っています」
(取材・文/河上いつ子)
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