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女性活躍の職場づくり 紀南初の「えるぼし」認定、和歌山県田辺の葬儀業

「えるぼし」認定を受けたなかたの中田真寛社長(右から2人目)とスタッフ、通知書を交付した松浦直行和歌山労働局長(左端)=和歌山県田辺市上の山1丁目で
「えるぼし」認定を受けたなかたの中田真寛社長(右から2人目)とスタッフ、通知書を交付した松浦直行和歌山労働局長(左端)=和歌山県田辺市上の山1丁目で
 和歌山県田辺市上の山1丁目の葬儀業「なかた」が、女性が活躍できる職場づくりに取り組む企業を対象にした国の制度「えるぼし」の認定を受けた。県内で16社目、紀南では初めて。


 制度は、「男女間で採用の際の倍率や勤続年数に大きな差がない」「管理職に占める女性の割合が産業ごとの平均値を上回っている」など五つの項目があり、一定の基準をクリアすると認定される。認定されると求人票や商品に「えるぼし」のマークを使え、女性が活躍できる企業としてPRできる。

 なかたは2023年度の正社員に占める女性の割合が33・3%で、21年度の9・1%から2年連続で増加。管理職4人中、1人を女性が務めている。三つの項目を達成し、残る二つも改善が進んでいるとして、達成状況の3段階のうち2段階目の認定となった。

 17日に認定通知書の交付式がなかた本社であった。和歌山労働局の松浦直行局長が、中田真寛社長に通知書を手渡した。松浦局長は「葬祭業としては県内初。模範として、今後も女性活躍に一層積極的に取り組んでもらえると期待している」とたたえた。

 中田社長は「葬儀業界は女性の活躍がイメージされにくかったが、最近は女性の就職が増えている。働き方を選べるようにしたり、休日を取りやすくしたりして、これからも男女関係なく働きやすい環境づくりを進めたい」と力を込めた。

 交付式に同席した女性社員らは「希望に応じてシフトを組みやすく、働きやすい」「仕事の相談をしやすい環境。今まで一番長く勤められている」などと話した。

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