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人権への思いのせ紙風船

2階の教室のベランダから一斉に風船を放つ児童とその保護者(18日、和歌山県田辺市大坊で)
2階の教室のベランダから一斉に風船を放つ児童とその保護者(18日、和歌山県田辺市大坊で)
 和歌山県田辺市大坊の大坊小学校(中山博文校長)で18日、全校児童20人がヒマワリの種を入れた紙風船を空に放った。田辺人権擁護委員協議会田辺部会の「人権の花、紙ふうせん打ち上げ事業」。児童らは、人権への思いが遠くの地まで届くように願った。

 紙風船は水に溶ける天然素材でできており、約1カ月~半年で自然に返る。天候が良ければ100~500キロ飛ぶこともあり、過去には静岡県まで届いたこともあるという。種は6年生が畑で育てたヒマワリから集めた。

 児童は人権擁護委員から「人権は生まれた瞬間からみんなが持っていて、大切にされるもの」という話を聞いた後、各教室のベランダから、保護者や教員と一緒に風船を放った。風船には「みんな仲良し」「たくさんの幸せ広がれ」などのメッセージやイラストを描いた。小雨が降る中、紙風船はふわふわと風に乗って飛び、児童らは風船が見えなくなるまで見守った。

 6年生の宮﨑大翔君は「思ったより飛んでいったので面白かった。自分は『笑顔の花を咲かせよう』と書いた。届いた先で、ヒマワリがきれいに咲いてくれたらうれしい」と話した。

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