串本でツノメガニ展示
串本町有田の串本海中公園センター水族館は、ハロウィーンにちなみ、英名で「ゴーストクラブ」(幽霊ガニ)と呼ばれるツノメガニ(スナガニ科)の展示を始めた。今月末まで。
ツノメガニは、目の上に角状の突起があるのが特徴。東京湾以南に広く分布し、砂浜に穴を掘って暮らしている。夜行性のため、日中は巣穴の中で過ごし、夜になると外に出て餌となる打ち上がった生き物を探す。ウミガメの食害生物としても知られ、ふ化したウミガメが砂の中から脱出して海に到達するまでに襲うことがあるという。
スナガニ科の仲間は警戒心が強く、人の気配や明かりを敏感に感じて逃げる。走る速度は非常に速く、地面に影だけを残してはるか前方を走っている様子が英名の由来になっている。
飼育している個体は同町串本の上浦海岸で飼育員が捕獲した。展示している同館トピックス水槽は、ハロウィーンを連想させるレイアウトで雰囲気をつくり出している。
■イタチザメの幼魚も
同館では、館内のトンネル水槽でイタチザメの幼魚の展示を始めた。ツノメガニと同じく、ウミガメを捕食することが知られており、有名なホホジロザメと並び「世界三大危険ザメ」の一種だ。
イタチザメは世界中の熱帯から亜熱帯に広く分布していて、背面の模様がトラ柄であることから、英名は「タイガーシャーク」と呼ばれている。大きくなると3メートル以上になる。
展示している個体は同町大島の漁師が紀伊大島の沖合、水深約30メートルで採集。アマダイのはえ縄漁にかかっていた。全長は106センチメートルで幼魚の特徴であるトラ柄の模様が濃い。成長に伴い模様は薄くなっていく。
飼育員の大西遼さん(26)によると、水族館での長期飼育が難しい種で、展示しているのは同館を含め2カ所のみ。イカやアジを食べてはいるが、状態によっては展示を終える場合がある。「ウミガメをメインに飼育している水族館で、ウミガメを食べる生き物を知ってもらいたい」と話している。
ツノメガニは、目の上に角状の突起があるのが特徴。東京湾以南に広く分布し、砂浜に穴を掘って暮らしている。夜行性のため、日中は巣穴の中で過ごし、夜になると外に出て餌となる打ち上がった生き物を探す。ウミガメの食害生物としても知られ、ふ化したウミガメが砂の中から脱出して海に到達するまでに襲うことがあるという。
スナガニ科の仲間は警戒心が強く、人の気配や明かりを敏感に感じて逃げる。走る速度は非常に速く、地面に影だけを残してはるか前方を走っている様子が英名の由来になっている。
飼育している個体は同町串本の上浦海岸で飼育員が捕獲した。展示している同館トピックス水槽は、ハロウィーンを連想させるレイアウトで雰囲気をつくり出している。
■イタチザメの幼魚も
同館では、館内のトンネル水槽でイタチザメの幼魚の展示を始めた。ツノメガニと同じく、ウミガメを捕食することが知られており、有名なホホジロザメと並び「世界三大危険ザメ」の一種だ。
イタチザメは世界中の熱帯から亜熱帯に広く分布していて、背面の模様がトラ柄であることから、英名は「タイガーシャーク」と呼ばれている。大きくなると3メートル以上になる。
展示している個体は同町大島の漁師が紀伊大島の沖合、水深約30メートルで採集。アマダイのはえ縄漁にかかっていた。全長は106センチメートルで幼魚の特徴であるトラ柄の模様が濃い。成長に伴い模様は薄くなっていく。
飼育員の大西遼さん(26)によると、水族館での長期飼育が難しい種で、展示しているのは同館を含め2カ所のみ。イカやアジを食べてはいるが、状態によっては展示を終える場合がある。「ウミガメをメインに飼育している水族館で、ウミガメを食べる生き物を知ってもらいたい」と話している。