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「牛王宝印」押し初め 熊野本宮大社で八咫烏神事

神職から宝印を押してもらって喜ぶ参拝者(7日、和歌山県田辺市本宮町で)
神職から宝印を押してもらって喜ぶ参拝者(7日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、県の無形民俗文化財に指定されている「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。「熊野牛王宝印」押し初めの神事で、一年の健康などを願い、多くの参拝者が訪れた。

 宝印は神門前に飾られた門松で作っており、押印部は縦約5センチ、横約4センチの滴形。

 神事は午後5時から拝殿であり、約250人が参拝。神職が火と水で熊野牛王神符を清めた後、暗闇の中、「えーい」という気合とともに拝殿の柱に3度押印。その後、参拝者が白い紙を手のひらで構えるようにして持ち、神職が気合を込めて一人一人に宝印を押した。

 八咫烏神事に長年通っているという北九州市の内村実雄さん(72)は「今年も無事に宝印を受けることができ、つつがなく一年を過ごせそうだ」と笑顔をみせた。

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