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覚醒剤発見状況を説明 「ドン・ファン」事件、証人の警察官

和歌山地裁
和歌山地裁
 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われている元妻の須藤早貴被告(28)の第5回公判が24日、和歌山地裁であった。捜査に携わった県警の警察官と科学捜査研究所の研究員が出廷。警官は野崎さん方から覚醒剤が見つかったとする状況などを説明し、研究員は覚醒剤をカプセルに入れる実験などについて語った。

 起訴状によると、須藤被告は2018年5月24日、殺意を持って、野崎さんに致死量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒で殺害したとされる。須藤被告は起訴内容を否認し、弁護側は無罪を主張している。

 警官は、事件直後の18年5月下旬に野崎さん方を捜索した結果、ごく微量の覚醒剤が2階寝室や1階リビングダイニングなど複数の場所で見つかったと説明した。集じん機を使ったという。19年7月に東京都内の須藤被告方を捜索した際には、パスポートケースやサングラスなどから覚醒剤の反応があったとも証言した。

 研究員は、大きさの異なるカプセル3種類を使い、0・03グラム▽1・8グラム▽3・5グラム―という3パターンの覚醒剤を詰めた場合、それぞれ何個必要になるか実験をしたと説明した。

 弁護側は、実験で使った3種は一般的なカプセル状の市販薬よりも大きいのではないかと指摘。用意していた同様のカプセルの実物を裁判員や判事に触れてもらい、その大きさを確認してもらっていた。

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