【詳報】ドン・ファン元妻が無罪主張 和歌山地裁で殺害事件の公判開始
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして、殺人罪などで起訴されている元妻、須藤早貴被告(28)の裁判員裁判の初公判が12日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)であった。罪状認否で須藤被告は「私は殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」と述べ、弁護側は無罪を主張した。
起訴状などによると、須藤被告は2018年5月24日、殺意を持って何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を口から摂取させ、急性覚醒剤中毒で殺害したとされる。
検察側は、冒頭陳述で「(野崎さんの)財産目当てで結婚し、莫大な遺産を得るために殺害した」と主張。覚醒剤の密売サイトから致死量の3倍以上に当たる3グラム以上を注文していたほか、「完全犯罪」「覚醒剤 死亡」などと検索していたとも主張した。
犯行時間帯は18年5月24日の午後4時50分ごろから8時ごろまでの間で、野崎さんの自宅にいたのは野崎さんと須藤被告の2人だけだったとも述べた。
弁護側は「怪しいだけで処罰されることは許されない」と主張した。殺意を持って覚醒剤を飲ませたことが間違いないかと考えて疑問が残るなら、無罪を言い渡さないといけないと裁判員らに訴えかけた。
野崎さんが口から覚醒剤を摂取して亡くなったという点に争いはない一方、弁護側が起訴内容を争う姿勢を示したことで、公判では、事件性とともに、被告が殺害したかどうかの犯人性が最大の争点になる。
公判は12月まで続き、多くの証人が出廷する予定。
野崎さんの死亡から6年余り。社会の注目が集まった事件で、12日は初公判の傍聴券を求めて多くの人が列を作った。地裁によると、一般の傍聴席(47席)を求めて171人が抽選券を受け取った。
起訴状などによると、須藤被告は2018年5月24日、殺意を持って何らかの方法で野崎さんに致死量の覚醒剤を口から摂取させ、急性覚醒剤中毒で殺害したとされる。
検察側は、冒頭陳述で「(野崎さんの)財産目当てで結婚し、莫大な遺産を得るために殺害した」と主張。覚醒剤の密売サイトから致死量の3倍以上に当たる3グラム以上を注文していたほか、「完全犯罪」「覚醒剤 死亡」などと検索していたとも主張した。
犯行時間帯は18年5月24日の午後4時50分ごろから8時ごろまでの間で、野崎さんの自宅にいたのは野崎さんと須藤被告の2人だけだったとも述べた。
弁護側は「怪しいだけで処罰されることは許されない」と主張した。殺意を持って覚醒剤を飲ませたことが間違いないかと考えて疑問が残るなら、無罪を言い渡さないといけないと裁判員らに訴えかけた。
野崎さんが口から覚醒剤を摂取して亡くなったという点に争いはない一方、弁護側が起訴内容を争う姿勢を示したことで、公判では、事件性とともに、被告が殺害したかどうかの犯人性が最大の争点になる。
公判は12月まで続き、多くの証人が出廷する予定。
野崎さんの死亡から6年余り。社会の注目が集まった事件で、12日は初公判の傍聴券を求めて多くの人が列を作った。地裁によると、一般の傍聴席(47席)を求めて171人が抽選券を受け取った。