【動画】よみがえりの物語熱演 本宮大社本殿前で小栗判官の劇、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社で15日、音楽祝祭劇「おぐりとてるて」が奉納上演された。7月に迎えた世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念し、国の重要文化財でもある本殿前に舞台を設けて開催。大勢が訪れ、熊野本宮で再生した小栗判官と照手姫の物語に見入った。
音楽祝祭劇は、一般社団法人「アトリエ花習」代表理事の笠井賢一さん(75)=東京都=が代表を務める実行委員会が主催。笠井さんは20年前の世界遺産登録の際、小栗判官の物語をテーマにした記念イベントを旧社地・大斎原(おおゆのはら)で企画した経緯があることから、今回の奉納上演が実現した。
この劇は、小栗判官と照手姫との別離と再会の恋物語。毒殺されて地獄に落ちた小栗判官は閻魔(えんま)大王の計らいで餓鬼阿弥として蘇生し、再生のため熊野本宮にある湯の峰温泉を目指した。土車に乗せられた小栗判官は、照手姫をはじめ、多くの人の力添えで熊野本宮に到着。元の姿に戻って熊野権現から金剛杖(こんごうづえ)をもらい、照手姫との再会を果たす。
この日は高野山で活動している高野和太鼓童(わらべ)DONKAKAと地元の奥熊野太鼓が演奏を披露した後、日が暮れゆく幻想的な雰囲気の中で劇が上演された。小栗判官役を俳優の國府田達也さん、照手姫役は天野弘愛さんが務め、地元の劇団たなべ座と三里劇団のメンバー、九鬼家隆宮司も舞台に上った。
構成・演出を担当した笠井さんは「皆で小栗判官を乗せた土車を引いて熊野本宮を目指したように、人と人とをつなぐ力を感じていただければ」と話していた。
音楽祝祭劇は、一般社団法人「アトリエ花習」代表理事の笠井賢一さん(75)=東京都=が代表を務める実行委員会が主催。笠井さんは20年前の世界遺産登録の際、小栗判官の物語をテーマにした記念イベントを旧社地・大斎原(おおゆのはら)で企画した経緯があることから、今回の奉納上演が実現した。
この劇は、小栗判官と照手姫との別離と再会の恋物語。毒殺されて地獄に落ちた小栗判官は閻魔(えんま)大王の計らいで餓鬼阿弥として蘇生し、再生のため熊野本宮にある湯の峰温泉を目指した。土車に乗せられた小栗判官は、照手姫をはじめ、多くの人の力添えで熊野本宮に到着。元の姿に戻って熊野権現から金剛杖(こんごうづえ)をもらい、照手姫との再会を果たす。
この日は高野山で活動している高野和太鼓童(わらべ)DONKAKAと地元の奥熊野太鼓が演奏を披露した後、日が暮れゆく幻想的な雰囲気の中で劇が上演された。小栗判官役を俳優の國府田達也さん、照手姫役は天野弘愛さんが務め、地元の劇団たなべ座と三里劇団のメンバー、九鬼家隆宮司も舞台に上った。
構成・演出を担当した笠井さんは「皆で小栗判官を乗せた土車を引いて熊野本宮を目指したように、人と人とをつなぐ力を感じていただければ」と話していた。