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旅の困り事解決します 朝食や荷物預かり、紀伊田辺駅前に新店舗

「マイ アサ」のオープン準備を進める新井美耶社長(和歌山県田辺市湊で)
「マイ アサ」のオープン準備を進める新井美耶社長(和歌山県田辺市湊で)
 和歌山県田辺市湊の駅前商店街に9日、旅の困り事解決を目指した飲食店「My Asa(マイ アサ)」がオープンする。早朝からのおにぎり販売をメインに、荷物の一時預かり、複数のゲストハウスのフロント業務も担う。

 JR紀伊田辺駅周辺には多くのゲストハウスがあり、熊野古道を訪れる観光客などでにぎわっている。しかし、大半のゲストハウスは食事の提供がない。夕食は飲食街「味光路」を利用できるが、古道への出発前に朝食や昼食を購入できる店は少ない。

 「マイ アサ」を運営するのは、田辺市や白浜町でリラクセーションサロンや健康食品の販売などを手がける新井美耶さん。おにぎりは契約農家の無農薬米を使用する。具材は天日塩や南高梅の白干し、ツナマヨ、ネギみそなど。有機米のソフトクリームも販売する。ソフトは卵や牛乳を使用していない。持ち帰り専門店。

 午前5時半の田辺駅の始発利用者も購入できるように早朝からオープン。周辺のゲストハウス宿泊者の注文なども受け付け、出発前に店で商品を受け取れる。午後3時まで営業しており、朝食から夕食まで、地元客の利用も見込んでいる。

 荷物の一時預かりを求める声も以前から多かった。ゲストハウスは常時スタッフが常駐していないケースが多く、宿泊前などの荷物預かりが難しいという。コインロッカーも大きなトランクは入らない。特に訪日客の需要が大きいと見込んでいる。

 フロント業務は、遊休不動産を活用するまちづくり会社で、駅前でゲストハウスを運営している「タモリ舎」が担当する。現在四つのゲストハウスと契約しており、鍵の預かりとゲストハウスへの案内などを行う。

 新井さんは「飲食業は初めての挑戦。熊野古道が世界遺産登録20周年で注目される中、快適な旅を楽しんでもらうお手伝いができればうれしい。地元の人にも気軽に利用してもらいたい」と話している。

 「マイ アサ」の2階はレンタルルームで、ワークショップやセミナーなどで活用できる。今秋には施設内に一棟貸しのゲストハウスもオープン予定。

 8日はプレオープンとして、商店街で開催するヤーヤーまつりに出店する。

 問い合わせは「マイ アサ」(0739・33・2451)へ。

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