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草刈りロボット稼働 着陸帯は全国初、和歌山・白浜空港

南紀白浜空港の滑走路近くで稼働を始めた草刈りロボット(和歌山県白浜町で)
南紀白浜空港の滑走路近くで稼働を始めた草刈りロボット(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の南紀白浜空港の着陸帯(滑走路に隣接する緑地帯)の一部で、草刈りロボット2台の稼働が始まった。国内空港の着陸帯での稼働は初めて。人手不足、消耗品の値上がりによるコスト増加などの課題解決が目的。空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)は「今後、台数を増やすなどロボットが担う業務領域を増やしていきたい」と話している。

 空港では、滑走路に少しでもごみなどが入ると、飛行機が離着陸できなくなることから、同社などは2022年12月から、滑走路から離れた空港敷地内の緑地で草刈りロボットを試行導入していた。ロボットは7月から、空港の路面に埋め込まれた太陽光舗装(ソーラーウェイ)で稼働している。

 空港全体の緑地帯は約20万平方メートルあり、そのうちロボット2台が管理するのは約8千平方メートル。敷地内に設置された充電場所に自ら移動し、1時間充電、1時間稼働を繰り返しながら、空港運用時間外の月~木曜午後8時~午前7時に動いている。

 同社によると、現在は委託企業が夜間にトラクターで年2~3回、草刈り作業をしている。各回2週間かけて10人以上が作業をしているが、ロボット導入で、2日間分の作業が減り、作業者の負担軽減につながるという。

 同社の池田直隆さんは「航空機が日々安全に離着陸するため、緑地帯管理は極めて重要な業務。業務の全部あるいは一部をロボットに置き換えることで、業務の効率化と従事者の負担軽減を図っていきたい」と話している。

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