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正月向けにポンカン収穫 串本町の重畳山

重畳山で始まったポンカンの収穫作業(和歌山県串本町で)
重畳山で始まったポンカンの収穫作業(和歌山県串本町で)
 和歌山県串本町の重畳山(かさねやま)で、町の特産品ポンカンの収穫が始まっている。地元の農家が大きさや色づきの良い実を選び、一つずつ丁寧に枝からはさみで切り取って籠に入れている。作業は1月中旬まで続く。

 23戸の農家でつくる重畳山果樹生産組合は、日当たりの良い山の斜面約15ヘクタールでポンカンを栽培している。選果や出荷はそれぞれの農家がしており、町内のスーパーマーケットなどで販売されるほか、ジュースなどに加工される。正月に向けた贈答用の収穫と箱詰めの作業は、年末にかけてピークを迎える。

 田中忠組合長(73)=串本町伊串=は「今年は成長期の10月ごろに雨が少なかった影響で実が若干小さく、今月に入ってからもなかなか気温が下がらないため、色づきも遅くなっている。量は例年並みで味は良い」と話している。

 約30アールの園地で約200本を栽培している堀竹治さん(87)=同町姫=と妻の喜代子さん(80)は、18日から収穫を始めた。今年は例年並みの約8トンの収穫を見込んでいるという。贈答用に正月までは日中に収穫し、夜に箱詰め作業をする。喜代子さんは「収穫のピークは正月明け。多い日は親類などに手伝ってもらい、10人ほどで作業をする」と話していた。

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