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夏こそ注意、新型コロナ 和歌山県内にも流行の波

新型コロナウイルス 1医療機関当たりの平均患者報告数
新型コロナウイルス 1医療機関当たりの平均患者報告数
 新型コロナウイルスが全国的に広がり、和歌山県内にも流行の波が来ている。これまで夏に流行を繰り返しており、例年のピークは8月。県は感染予防の対策を呼びかけている。

 県は26日、最新の感染状況を公表した。49定点医療機関から報告された定点当たりの患者数は22日までの1週間で15・65人、前週より5・43人増えている。5週連続の増加となった。

 田辺保健所の形部裕昭所長は「新型コロナとはうまく付き合っていくしかない。ただ、重症化リスクの高い人への配慮が必要。帰省で高齢者に会う場合は、感染予防を心がけ、体調を整えておいてほしい」と話す。

 感染予防の基本に「手洗いはコロナ以外の感染症にも有効」「マスクは感染を広げないためにも、自身を守るためにも効果的」と対策を挙げる。「ただ暑い中、外でもマスクを着用していては熱中症の恐れもある。その場に応じて判断してほしい」と話す。

 「体調に異変を感じたら休むことが大事。発熱などの症状がある場合はマスク着用の上、受診してほしい。もうすぐ病院が盆休みに入る時期。解熱剤や抗原キットなども準備しておいた方がよい」と指摘した。

 コロナ禍で浮き彫りになった課題が、独居の高齢者対策。「発熱など体調不良があった時の連絡先をつくっておいてほしい。離れて暮らす家族や友人、介護を受けていればケアマネジャー、かかりつけの病院などでもいい。地域で見守る体制があれば、コロナに限らず、防災にも役立つ」と話している。

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