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防災スタンプラリー好評 白浜のリゾートマンション、和歌山

防災スタンプラリーを楽しむリゾートマンション利用者(和歌山県白浜町で)
防災スタンプラリーを楽しむリゾートマンション利用者(和歌山県白浜町で)
 南海トラフ巨大地震などの大災害に備え、和歌山県白浜町にあるリゾートマンション「白浜パークマンション」は、楽しみながら防災が学べるスタンプラリーを実施している。子どもと一緒に防災知識が得られるとマンション利用者から好評という。


 大災害が発生した際に想定される避難生活の知識などを身に付けてもらおうと、マンション敷地内にあるプールの開催期間(7月13日~9月1日)に合わせ、昨年から実施している。

 ラリー参加者は、館内に設置された南海トラフや防災マニュアルなどについて記したパネルを見ながら、3カ所にあるスタンプポイントを巡る。参加者全員に参加賞があり、抽選で商品券も贈っている。

 白浜パークマンション自治管理組合法人の畑俊行副理事長(65)=大阪市=によると、毎年実施している防災訓練の参加者が少なかったことから、少しでも防災意識を高めてもらいたいと昨年初めてスタンプラリーを企画。約260人と予想以上の参加があったことから今年も開催した。

 名勝「千畳敷」近くにある同マンションは、鉄筋コンクリート5階建て。海抜23・8メートルの高台にあり、津波の心配はないが、築50年と老朽化が進んでおり、大きな揺れで倒壊する危険があるという。

 マンションは210戸あるが、常に暮らしているのは約30戸。大阪や東京から夏休みやゴールデンウイークなどの大型連休だけ滞在に来る利用者が多い。

 大規模災害に備え、マンションには水や食料をはじめ、プロパンガスの発電機、マンホールの上で組み立てる簡易トイレなどを備蓄している。

 畑副理事長は「防災意識を高めると同時に、子どもたちの夏の思い出づくりにもなればと思い、スタンプラリーを企画した。たくさんの人に参加してもらえるよう、新たな取り組みも考えていきたい」と話した。

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