和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

子育て世代が交流 親子対象にサロン、田辺市上秋津

子育て世代の交流の場づくりを目指すサロンで、ランチバイキングを楽しむ参加者(和歌山県田辺市上秋津で)
子育て世代の交流の場づくりを目指すサロンで、ランチバイキングを楽しむ参加者(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺市上秋津地域で、「親子 DE(で) サロン」と題した昼食会を開き、子育て世代の交流の場をつくろうとする試みが始まった。参加者からは、これまでゆっくり話す機会がなかったので良かったという声もあった。本年度はあと5回計画しており、次回は8月下旬を予定している。


 広域的な範囲で支え合う地域づくりを支援する、農林水産省の「農村型地域運営組織(農村RMO)形成推進事業」の一環。複数の団体で「秋津野地域づくり協議会」を立ち上げ、2022年度から、農地保全や地域資源活用、生活支援などさまざまな取り組みをしている。

 生活支援では当初、高齢者が増えていることからコミュニティーバスが必要ではないかと考え、アンケートを取ったが、要望は多くなかった。一方で、地区では老人クラブが解散したり、コロナ禍もあったりで、高齢者の交流の場が減っており、協議会は昨年度から、年3、4回の「お出かけサロンバス」を開催し始めた。

 一方で、地区では子育て世代の新住民も増えているといい、子どもから大人まで一人でも多くの人の顔が見える暮らしづくりを応援しようと、本年度は母親や小学生の子どもを対象にした「親子 DE サロン」を開くことにした。

 第1回はこのほど、秋津野ガルテンを会場に、ランチバイキングの昼食会(参加費は大人300円、子ども200円)を開き、大人と子ども計74人が参加。交流室で食事や会話を楽しみ、子どもたちも施設の庭で遊ぶなどした。

 参加者からは「ドッジボールのチームでは親同士顔なじみだが、これまでゆっくり話す機会がなかったので良かった」「子どもは大変喜んでいた」「異なる学年などが交じる機会を設定してもよいのでは」「保護者以外の年配の人とも交わることができれば刺激になるのではないか」「このような場はとても良いと思うので発展的に工夫してほしい」といった声があった。

 協議会の木村則夫会長は「クラブなどに所属していない子どもたちや保護者の交流の機会にもなれば。最終的には、お出かけサロンバスの高齢者も参加するなど、多世代間の交流を目指せればと思う」と話す。

 農林水産省の支援事業としては本年度が最終年度。その後地域でどう継続していくかが課題で、そのことも議論していきたいという。

公式SNS!フォローしてね!
友だち追加

アクセスランキング

趣味・娯楽

読者チャンネル

新着リリース

紀伊民報からのお知らせ