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外国人観光客への対応聞き取り 田辺市の宿泊施設で大阪の大学生

ゲストハウスで外国人観光客への対応について話を聞く学生ら(和歌山県田辺市新屋敷町で)
ゲストハウスで外国人観光客への対応について話を聞く学生ら(和歌山県田辺市新屋敷町で)
 和歌山県田辺市と連携協定を結んでいる追手門学院大学(大阪府茨木市)の学生が、2日間の日程で市内を訪問。中心市街地や熊野古道沿いの宿泊施設で、外国人観光客への対応状況や課題について聞き取り調査をした。

 訪れたのは、地域創造学部の2、3年生計13人。昨年は市内の飲食店でも調査した。

 初日は調査に先立って講義があり、市観光振興課の職員が世界遺産の熊野古道を生かした観光戦略について解説。市熊野ツーリズムビューローが中心となり「ブームよりルーツ」「乱開発より保全・保存」などの基本姿勢で外国人客の受け入れ態勢を整えていることを紹介した。

 その後、学生らは四つのグループに分かれて中心市街地の宿泊施設8軒を回った。

 同市新屋敷町にある、古民家を改装したカフェ兼ゲストハウス「ICHIE」へは、学生4人が訪問。野地眞由美店長に「外国人客とどのようにコミュニケーションを取っているか」「セールスポイントは何か」「困ったことは」などと次々に質問した。

 野地店長は外国人客とのエピソードを紹介しながら「英語が流暢(りゅうちょう)に話せなくても、気持ちがあれば通じる」と語った。

 調査に参加した速水愛海さん(20)は「田辺は、訪れた観光客を丁寧におもてなししている印象。施設側が外国人と積極的にコミュニケーションを図っていることが分かった」と話した。

 今後は調査結果をまとめた上で、来年2月ごろに市に報告する予定。

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