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「これからも長生きして」 中山路小児童がセンダンへ思い表現、和歌山県田辺市龍神村

その場で仕上げた「文字アート」を披露する言葉チームの児童(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
その場で仕上げた「文字アート」を披露する言葉チームの児童(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
今年も淡い紫色の花を満開に咲かせたセンダンの大木(5月24日、和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
今年も淡い紫色の花を満開に咲かせたセンダンの大木(5月24日、和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)
 和歌山県田辺市龍神村柳瀬の中山路小学校は21日、運動場にあるセンダン(センダン科)の大木への思いや感謝を発表する「せんだんフェス2024」を開いた。児童23人が言葉と絵、ダンスの3チームに分かれて、創作した作品や練習の成果を披露した。


 同校のシンボルとして親しまれているセンダンは、樹齢150年以上で、高さは約20メートル。毎年5月から6月初めごろにかわいらしい小さな花を無数に咲かせ、満開になると木全体が淡い紫色に包まれる。

 この日はまず、3番まである校歌の4番として創作した「せんだんフェス」のテーマソングを全員で歌った。続いて言葉チームが、各メンバーで考えた俳句や短歌、詩を披露。どんな思いを込めたかも発表した。また、メンバーが一人ずつ筆で「大きい」「葉っぱ」「シンボル」などと書き込み、大きな「せんだん」の文字を描く「文字アート」をその場で仕上げるパフォーマンスもした。

 ダンスチームは、センダンの花と葉の色に合わせて紫と緑の旗を持ち、元気いっぱいにダンスを踊った。「センダンが喜んでくれるように踊りました」などと、どんな思いで踊ったのかも一人ずつ語った。

 センダンを描いた絵チームは、メンバーで力を合わせて完成させた縦約2メートル、横約2・5メートルの作品を発表。作品にはエコを取り入れ、色紙だけでなくペットボトルや牛乳パックなどを使ってセンダンの花を表現しており、工夫したところや頑張った点も説明した。

 児童会長の山地亜央斗君(6年)は「みんなの発表はすごく良かった。中山路小学校をずっと見守ってくれているセンダンには、これからも長生きしてほしい。僕たちが卒業しても『せんだんフェス』をずっと続けてほしい」と話した。

 児童はこの日に向けて、投票で「せんだんフェス」の公式キャラクターを決めており、今年は寒川結望さん(6年)が考案した「せんだん氏」が選ばれた。会場では「せんだん氏」をプリントしたステッカーを配布した。

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