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返礼品に「1日駅長」 車内放送、起床装置も、和歌山県すさみ町のふるさと納税

和歌山県すさみ町ふるさと納税返礼品に企画した「周参見駅一日駅長体験」のイメージ(紀伊田辺駅で)=JR西日本和歌山支社提供
和歌山県すさみ町ふるさと納税返礼品に企画した「周参見駅一日駅長体験」のイメージ(紀伊田辺駅で)=JR西日本和歌山支社提供
 和歌山県すさみ町とJR西日本、日本旅行は14日、すさみ町のふるさと納税の返礼品として、町内にある周参見駅での「一日駅長体験」を共同企画したと発表した。3人限定で、寄付額は50万円と設定。「リアルでレア」が売りで、普段の業務だけでなく、他にはないような体験もできるという。


 JR西日本和歌山支社によると、町から駅舎の活用やにぎわい創出について相談があった。同様の返礼品は、新宿駅や甲府駅などにもあるが、JR西日本管内では鳥取県の根雨駅に次いで二つ目で、近畿地方では初めて。

 体験では制服、制帽、自分の名前入りの名札を着用し、特急「くろしお」の出発合図をしたり、町内の見老津駅と江住駅を巡回したりする。また、普通電車に乗車し車内放送で沿線の観光案内などをしてもらう。営業中の電車での車内放送体験は全国初ではないかという。

 体験日の前日は、町内のホテルに宿泊する。そこでは、指定時間に体を持ち上げて起こす「自動起床装置」を用意している。寝過ごし防止のため、泊まり勤務の乗務員や駅員らが実際に使用している装置で、起床時に体験できる。

 このほか、周参見駅舎内に新たに、同駅の「歴代一日駅長一覧表」を掲示し、体験者の名前が入る。

 会見した松田彰久副支社長は「すさみ町は景色や食など素晴らしい所。駅長体験を機会に、鉄道の仕事に触れてもらうとともに、すさみのファンになり、何度もお越しいただけるようになればうれしい」と話した。

 「楽天ふるさと納税」で受け付ける。体験は9月29日(締め切り6月28日)、12月8日(9月6日)、来年2月2日(11月20日)の3回。各回1人限定。町外在住の16歳以上が対象となる。駅長体験などはできないが、別料金で2人まで同行できる。

 問い合わせは土、日曜、祝日を除く午前10時~午後6時に日本旅行TiS和歌山支店(073・436・1388)へ。

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