23市町が「消滅可能性」 人口戦略会議の分析で和歌山県内
有識者でつくる民間組織「人口戦略会議」は24日、2050年までの30年間に出産中心世代の女性が半数以下に減少し、将来的に消滅する可能性がある「消滅可能性自治体」を公表した。和歌山県内では30市町村のうち田辺市や白浜町など23市町が該当。「持続可能性が高い」とした市町村はなかった。
「人口戦略会議」は深刻な人口減少を回避するための対策を促す狙いで「国立社会保障・人口問題研究所」が昨年12月に公表した将来推計人口を基に分析した。発表によると、子どもを産む中心世代となる20、30代の若年女性が、20年から50年の間に50%以上減る「消滅可能性自治体」は全国で744市町村。全市区町村の40%に当たるという。
都道府県別で、市区町村に占める「消滅可能性自治体」の割合を見ると、最も高いのは25市町村中24市町村が該当する秋田県の96・0%で、該当なしが沖縄県だけだった。和歌山県は76・7%で、5番目に高い。
県内で若年女性の減少率が高かったのは、高い順に九度山町(75・8%)、紀美野町(71・5%)、湯浅町(71・2%)。
印南町以南では5番目に串本町(68・3%)、次いですさみ町(68・0%)、古座川町(67・0%)となった。県内で2番目に人口が多い紀南の中心都市、田辺市(53・8%)や、関西を代表する観光地の一つ白浜町(52・3%)も該当した。
一方、「消滅可能性自治体」に当たらない減少率50%未満は、低い方から日高町(26・3%)、和歌山市(30・6%)、上富田町(35・0%)、岩出市(39・0%)、有田川町(44・4%)、印南町(47・3%)。県内市町村で最も人口が少ない北山村も減少率が47・6%で含まれる。
また、若年女性の減少率が20%未満である市区町村は「100年後も5割近く残存しており、持続可能性が高い」とし「自立持続可能性自治体」に位置づけている。全国では65市区町村が該当したが、県内はゼロだった。
県の担当者は今回の発表について「県内の若年世代の減少は事実だが、(消滅可能性が指摘されたのが)23市町もあることに驚いている。東京などへの県外流出の抑制や県内移住の促進、子育て支援の充実を続けていく」と話している。
「人口戦略会議」は深刻な人口減少を回避するための対策を促す狙いで「国立社会保障・人口問題研究所」が昨年12月に公表した将来推計人口を基に分析した。発表によると、子どもを産む中心世代となる20、30代の若年女性が、20年から50年の間に50%以上減る「消滅可能性自治体」は全国で744市町村。全市区町村の40%に当たるという。
都道府県別で、市区町村に占める「消滅可能性自治体」の割合を見ると、最も高いのは25市町村中24市町村が該当する秋田県の96・0%で、該当なしが沖縄県だけだった。和歌山県は76・7%で、5番目に高い。
県内で若年女性の減少率が高かったのは、高い順に九度山町(75・8%)、紀美野町(71・5%)、湯浅町(71・2%)。
印南町以南では5番目に串本町(68・3%)、次いですさみ町(68・0%)、古座川町(67・0%)となった。県内で2番目に人口が多い紀南の中心都市、田辺市(53・8%)や、関西を代表する観光地の一つ白浜町(52・3%)も該当した。
一方、「消滅可能性自治体」に当たらない減少率50%未満は、低い方から日高町(26・3%)、和歌山市(30・6%)、上富田町(35・0%)、岩出市(39・0%)、有田川町(44・4%)、印南町(47・3%)。県内市町村で最も人口が少ない北山村も減少率が47・6%で含まれる。
また、若年女性の減少率が20%未満である市区町村は「100年後も5割近く残存しており、持続可能性が高い」とし「自立持続可能性自治体」に位置づけている。全国では65市区町村が該当したが、県内はゼロだった。
県の担当者は今回の発表について「県内の若年世代の減少は事実だが、(消滅可能性が指摘されたのが)23市町もあることに驚いている。東京などへの県外流出の抑制や県内移住の促進、子育て支援の充実を続けていく」と話している。