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5月にアサギマダラ 和歌山県上富田町に飛来

スイゼンジナの花にとまるアサギマダラ(30日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
スイゼンジナの花にとまるアサギマダラ(30日、和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 和歌山県上富田町市ノ瀬の興禅寺(だるま寺)近くで29日、長距離の旅をすることで知られるチョウのアサギマダラが飛来しているのを、地元の人が見つけた。この場所に植えているフジバカマ(キク科)の花が咲く10月ごろに数多く飛来するが、この時季見るのは初めてという。30日にも同じ所で見られた。

 アサギマダラは羽を広げた大きさは約10センチで、羽に薄い水色のまだら模様が入っている。春に南から北へ移動し、秋に南下する。地元のまちおこし団体「Daruma CLUB(ダルマクラブ)」は活動の一環として、このチョウが好むフジバカマを植栽した園を設けて「アサギマダラの丘」と称し、管理している。

 いまの時季咲くスイゼンジナ(キク科)という花も好むことから、クラブは5月にも呼ぶことができたらと考え、県内メンバーでつくる「アサギマダラの会」から苗を譲ってもらい、二つのプランターに植えてフジバカマ園に設置していた。

 会代表の吉田耕司さん(70)が29日昼前ごろ、1匹飛んできているのに気づいた。

 吉田さんは「何か飛んでいるなと思ってよく見るとアサギマダラだったので、感動した。来年はもう少しスイゼンジナを増やしてみたい」と話した。

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