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規格外キャベツ動物に 食品ロス削減、農家支援、アドベンチャーワールド、和歌山・白浜

規格外の地元産キャベツを食べるカピバラ(左)とチンパンジー(右)=24日、和歌山県白浜町で
規格外の地元産キャベツを食べるカピバラ(左)とチンパンジー(右)=24日、和歌山県白浜町で
 白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は24日、町内で収穫された裂球などで市場に出回らないキャベツを園で飼育している動物に与えた。食品ロス削減や地元農家支援を目的にJA紀南すさみ支所(すさみ町周参見)と協力して取り組んでいる。

 農家が廃棄していた発育不足や育ち過ぎで規格外となったキャベツなどを動物に与えることで、循環型社会を目指す取り組み。2022年冬から始めた。

 園によると、キャベツの外葉部分は市場販売する際は5枚ほど廃棄が必要だが、動物飼料の場合、廃棄は2枚ほどでよく、全体廃棄量の削減につながる。

 また、価格の変動に左右されず、需要と供給の安定が確保できるため、園、農家の双方にとってメリットがある。

 この日は約200キロのキャベツが園に搬入され、カピバラ、チンパンジーに与えた。今季の春キャベツは6月中旬までに計約950キロ購入する予定。

 飼育スタッフの中東有沙さん(33)は「(動物たちは)とてもおいしそうに食べていた」と言い、支所営農経済担当の樫山英史さん(40)も「規格外キャベツを購入してもらえるのは大変ありがたい」と話した。

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