和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

日系人博物館と県近代美術館

 県立近代美術館(和歌山市)は22日、米・ロサンゼルスにある全米日系人博物館と「姉妹ミュージアム提携」を結ぶ。和歌山県は、海外移民が全国6番目に多い。移民を送り出した側と迎え入れた側の両館の提携により、移民の歴史を軸とした多様な活動が期待できるという。

 締結式は日系人博物館であり、岸本周平知事が立ち会う。近代美術館が姉妹館提携をするのは初めて。

 日系人博物館は日系人の歴史の関係資料を全米規模で収集、公開する博物館で1992年に開館した。近代美術館は昨秋、県が白浜町などで開催した「第2回県人会世界大会」の記念事業として、美術作品や移民史資料の展覧会を開いたが、その際、日系人博物館の支援を受けたという。

 このほか、2度の国際シンポジウムや日系人博物館による県内学校のオンライン授業など、すでに連携した活動を進めている。

 姉妹館の提携後は、専門職員の交流や合同調査研究、学校での美術を通じた移民史教育、展覧会などを協力して実施したいという。



 岸本知事は20日から24日の日程で、ロサンゼルスを訪問している。現地スーパーマーケットでの県産食品販売フェアの視察や、県人会世界大会に出席した南加県人会との意見交換などをしている。

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