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楽しむぞGW 和歌山・紀南の観光地にぎわい

観光客らでにぎわうJR白浜駅の改札口(27日、和歌山県白浜町で)
観光客らでにぎわうJR白浜駅の改札口(27日、和歌山県白浜町で)
 ゴールデンウイーク(GW)が27日、始まった。小雨が降るあいにくの空模様ながら、和歌山県紀南地方の駅や空港に到着する観光客や帰省客の表情は晴れやか。観光地は家族連れらでにぎわいだしている。

 JR白浜駅では、特急が到着すると大きなリュックを背負い、子どもの手を引いた家族連れらが続々と降りてきた。

 午前10時過ぎに到着した大阪市の男性(35)は「家族4人での旅行。アドベンチャーワールドに行く予定で、子どもたちはイルカショーを楽しみにしている」と話した。

■後半は各地満室

 今年のGWは27日から5月6日まで。曜日の並びで27日からの前半、5月3日からの後半に人出は分かれそうだが、最長で10連休になる。

 白浜温泉旅館協同組合によると、加盟24施設の予約状況は、前半の27、28日がほぼ満室。後半は5月3、4日がほぼ満室で、5日に一部空きがある。組合は「コロナ前に完全に戻ることを期待している」と話す。

 白浜町内のあるホテル関係者は「5月3、4日以外はまだ空いている。例年に比べ前半の客が少ない」と話し、これから入ってくる予約に期待している。

 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、町内の各宿泊施設の予約状況は前半に少し空きがあるが、後半はほぼ満室。「例年にぎわうが、今年は世界遺産登録20周年の年でもあり、より多くの人が来てくれることを期待している」と話す。

 熊野本宮語り部の会は4月中、語り部がフル稼働のような状態に。担当者は「個人ではなく、団体のバスツアーでいっぱい。コロナ禍で滞っていたのが戻ってきたと感じる」と話している。

■交通の混雑予測も

 西日本高速道路の渋滞予測によると、県内の阪和自動車道は、南行きで5月3日午後1時前後に印南―みなべで最大10キロ、4日午前10時前後には御坊南―みなべで最大5キロ。

 北行きでは3、4両日の午後6時前後に南紀田辺―印南で最大10キロ、5日午後5時前後には同区間で最大5キロとみている。

 JR西日本によると、大阪方面と紀南を結ぶ特急「くろしお」の指定予約は12日時点で昨年比103・8%。ピークは紀南行きが5月3日、大阪方面行きは5日という。

 日本航空によると、南紀白浜―羽田(東京)を結ぶ定期便(1日3往復)は、羽田発が27日と5月3日で多くの予約が入っている。白浜発では5、6日がほぼ埋まっている。

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