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特殊詐欺、足元から抑止! 和歌山の金融機関にフロアマット、キュウソネコカミが啓発

紀陽銀行本店営業部の藪本秀樹副部長(右)に特殊詐欺被害防止のマットを手渡す「キュウソネコカミ」のヤマサキセイヤさん(左)ら=5日、和歌山県和歌山市で
紀陽銀行本店営業部の藪本秀樹副部長(右)に特殊詐欺被害防止のマットを手渡す「キュウソネコカミ」のヤマサキセイヤさん(左)ら=5日、和歌山県和歌山市で
 和歌山県警は特殊詐欺被害の防止対策として、だまされて金融機関のATMで振り込みや出金しようとする人への注意喚起などを目的に、県内金融機関約180店舗に水際対策フロアマットを配布している。「県警特殊詐欺被害防止広報大使」の5人組ロックバンド「キュウソネコカミ」のメンバーが5日、和歌山市本町1丁目の紀陽銀行本店に設置し啓発した。

 2023年の県内特殊詐欺被害認知件数は100件で前年より2件減った一方、被害額は約3億6千万円で約1億8700万円増えた。

 マットは県警が15金融機関の約180店舗に約700枚を送付した。ATM前の足元に設置し、だまされてATMで預貯金を引き出したり振り込んだりする前に、詐欺ではないかと立ち止まってもらったり、周囲の人に気付いてもらったりする狙いがある。

 大きさは縦60センチ、横42センチ。デザインや文言の作成は和歌山大学観光学部で、ポスターやシンボルマークなどについて研究している北村元成教授が協力した。目に付きやすいことから踏切などに採用されている黒と黄の2色を採用。普段から使っている言葉で「ちょお待って」「それ、詐欺ちゃうん」と書かれている。

 「キュウソネコカミ」はボーカル兼ギターのヤマサキセイヤさんが御坊市出身の縁で、昨年2月から特殊詐欺被害防止の広報大使をしている。メンバーのうち4人が同行を訪れた。

 ヤマサキさんは「乗る前に1回見ちゃう色。足元にこれがあることで、抑止力になるのではないか」と話した。

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