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エディー氏、高校生にも熱く ラグビー日本代表ヘッドコーチが教室、和歌山

高校生を指導するエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(中央)=27日、和歌山県上富田町朝来で
高校生を指導するエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(中央)=27日、和歌山県上富田町朝来で
 和歌山県上富田町朝来の上富田スポーツセンター(SC)で27日、ラグビー男子日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズ氏(64)による教室があった。県内の高校ラグビー部員約30人が参加。エディー氏の代名詞ともいえる「ハードワーク」を求める試合形式の練習が約1時間あり、生徒たちは終始、真剣な表情で取り組んだ。


 教室は県ラグビーフットボール協会の主催。上富田SCでこれまでに女子を含め各年代の日本代表が合宿した縁もあり、県協会が依頼して実現した。熊野、近大和歌山、和歌山工業、星林の4校が参加した。

 エディー氏は、スピードの重要性を強調。攻守が入れ替わる練習の中で、走りながらボールを受ける動作や、連続攻撃の際にボールを保持し続ける動き方などを指導した。

 ほぼぶっ通しの練習で、疲れで生徒たちの動きが鈍くなると「ラグビーは『ダッシュ』か『ストップ』しかない。ジョギングはない。できないなら交代して」と鼓舞した一方、「今のはすごく良かった」とか、日本語で「上手」と声をかける場面もあった。

 終了後、生徒たちに「体のサイズは関係ない。2027年ワールドカップ(W杯)を目指せる選手がこの中にいる」と語った。

 熊野2年の吉澤崚介さん(17)は「上達のために必要なことを的確に教えてもらえた」、永田龍之介さん(17)は「『ハードワーク』をキーワードにして、これからのチームの練習に取り組みたい」と話した。

 エディー氏は1月から日本代表チームを率いている。任期は27年W杯まで。12~15年にも務めており、15年W杯では南アフリカ戦での金星など日本の歴史的3勝に導いた。オーストラリアやイングランドという強豪国の指揮を執った経歴も持っている。

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