和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

台風19号被害3億円 養殖マグロ千匹死ぬ

 和歌山県は25日、10月の台風19号による県内農林水産業被害が2億9621万2千円で確定したと発表した。このうち半分近くを、串本町での養殖マグロ被害が占めた。

 農林水産業の被害額は前回発表(10月21日時点)より約1億3千万円増えた。

 最も大きかったのは「水産関係」の1億4470万円で、前回発表より4370万円の増。串本町で養殖されているクロマグロ約千匹が死に、1億3700万円の被害があった。このほか、同町などで作業場の屋根や桟橋の破損、漁船の転覆などもあった。

 次に多かったのは「林業関係」の1億800万円で、前回発表より5800万円増えた。印南町の防潮護岸が倒れたことによる。「農地・農業用施設」は2900万円増の3500万円。橋本市で田畑のあぜや水路、ため池などが壊れた。農作物被害は3万6千円増の850万円で、御坊市や紀の川市などで野菜や果物に被害が出た。

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