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仮設トイレを被災地へ 白浜の石橋さんら

軽トラックの荷台に仮設トイレを固定する石橋守夫さん(19日、和歌山県白浜町で)
軽トラックの荷台に仮設トイレを固定する石橋守夫さん(19日、和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町の結婚相談所代表、石橋守夫さん(75)らが19日夕方、能登半島地震の被災地、石川県珠洲市へ仮設トイレを届けるために出発。20日午前、同市役所で担当者に渡した。24日にも同市へ行く予定で、計3台を届ける。

 石橋さんは同町にある結婚相談所「カーネリアン白浜」の代表。報道やSNSで現地の惨状を見たり、支援を求める被災者の声を聞いたりして「自分の身内が地震で亡くなったり、がれきの下敷きになったりしている姿を想像し、放っておけないという思いになった」と話す。

 石橋さんは、阪神大震災の時にもボランティアで被災地に10回以上入り、水、衣類、畳などを届けた経験がある。その時、被災者たちが運動場などに穴を掘って排せつしていることを知り、トイレの重要性を認識した。

 今月5日、石川県の災害対策本部に仮設トイレを届けたいとボランティア活動を申請。16日に許可が出て、要請に基づき同市へ届けることになった。

 知人らの協力を受け、工事現場などで使用されている仮設トイレを中古で購入。さらに現地には雪道があることから、四駆の軽トラックも中古で購入した。同市まで車で片道約14時間かかった。車の中で仮眠しながら、20日夜に白浜に帰ってくる予定。

 被災地への出発前、石橋さんは、軽トラの荷台に仮設トイレをロープで固定。トイレと軽トラに「復興支援 能登震災」「能登震災復興車両 お先に行って下さい」と書いた紙を貼り付け、同町の会社員、村田明彦さん(51)と一緒に車に乗り込んで出発した。

 石橋さんは「避難している多くの人が、毎日必ずトイレを使うので、早く何とかしてあげたい。トイレは1台でも多い方が助かると思う」と話した。

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