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依然、思考力や記述式に課題 小学4・5年生の学習到達度調査、和歌山県教委

和歌山県学習到達度調査平均正答率(%)
和歌山県学習到達度調査平均正答率(%)
 和歌山県教育委員会は25日、小学4年生と5年生を対象に10月に実施した「県学習到達度調査」の結果を発表した。知識や技能を問う基礎的な問題はおおむねできていたが、これまでと同様、思考力や判断力、表現力を問う問題、記述式問題で課題が見られた。


 調査は児童の学力の定着状況を細かく把握、分析し、課題を検証して、教育施策や児童への学習指導の改善を図ることが目的。

 特別支援学校小学校部を含む公立小学校228校で実施した。小学4年生は約6400人が国語と算数、5年生は約6800人が国語と算数、理科を受けた。

 平均正答率は国語が4年生53・3%(2022年度54・0%)、5年生52・6%(55・1%)、算数が4年生56・5%(66・7%)、5年生62・1%(64・1%)、5年生の理科は58・2%(57・8%)だった。

 漢字の読みや、整数の計算など基礎的な問題の正答率は高かったが、条件に合わせて文章で説明したり、グラフから情報を読み取ったり、小数の計算の方法や図形の体積の求め方を説明する問題などが低かった。5年生の国語のある記述式問題では26・3%が回答しないなど、無回答率が高い問題もあった。

 県教委の担当者は「県教委としても結果を分析し、指導のポイントをまとめており、各学校でも課題を把握し、指導に生かしている。今回も、各学校で授業改善などに取り組んでほしい」としている。

 今回のテストでは記述式問題や思考力を問う問題などで課題が見られたが、全国学力テストでは各学校の取り組みの成果が出始め、以前に比べると改善してきているという。

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