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歴史を歩く「令和の熊野詣」 平安の御幸再現、世界遺産20周年で京都から和歌山へ

25年ほど前に再現された熊野御幸の出立の儀式(城南宮提供)
25年ほど前に再現された熊野御幸の出立の儀式(城南宮提供)
 和歌山県は来年の「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年に向け、平安時代から上皇や貴族らによって行われた「熊野御幸」を再現する催し「令和の熊野詣(もうで)」を開催する。12月9日に京都市で出立式をした後、みなべ町を目指して来年3月まで計8回、熊野古道紀伊路のリレーウオークを実施する。各回の参加者を募っている。


 県観光振興課によると、熊野古道を歩くことで来年7月に迎える世界遺産登録20周年に向けた機運を盛り上げたいと企画した。

 12月9日午前11時から、約60人が参加し、京都市にある城南宮で熊野御幸を再現した出立の儀式をした後、熊野九十九王子の最初の王子社である「窪津王子」(大阪市)の近くまで川船に乗って淀川を下る。岸本周平知事が上皇役、俳人の黛まどかさんが女院役として参加する予定。

 熊野古道リレーウオークは、参加者が白装束を着て、語り部の案内で紀伊路を歩く。

 日程は、第1回(12月17日、天満橋駅―東天下茶屋駅、距離約8・5キロ)▽第2回(1月13日、布施屋駅―伊太祈曽駅、約7キロ)▽第3回(1月20日、海南駅―藤代王子―所坂王子など―海南駅、約6・1キロ)▽第4回(1月28日、紀伊宮原駅―湯浅駅、約7キロ)▽第5回(2月10日、湯浅駅―紀伊内原駅、約12キロ)▽第6回(2月17日、紀伊内原駅―西御坊駅、約11・5キロ)▽第7回(2月25日、西御坊駅―切目駅、約15キロ)▽第8回(3月2日、切目駅―南部駅、約13キロ)。定員は各回先着100人(第3回と5回は定員80人)で、参加費は各回1人2千円。弁当を頼むこともできる。

 参加申し込みは各回の11日前まで、専用ウェブサイト(https://sp-ad.jp/reiwanokumanomoude/)で受け付けている。

 県観光振興課は「紀伊路を通して順番に歩ける絶好の機会なので、ぜひ体験いただければ。来年度は熊野三山に向けて中辺路を歩きたいと考えている」と話している。

 問い合わせは同課(073・441・2424)へ。

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