和歌山県串本町くじの川にある国の名勝・天然記念物「橋杭岩」で、ライトアップが始まった。４日まで。時間は午後５時半～８時半。大小の奇岩や水面が青や緑、紫などさまざまな色に変化し訪れた人を驚かせている。

　「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されたことを記念し、町が２００４年に始めた。好評だったことから翌年以降も毎年続けている。１７年には一般財団法人「夜景観光コンベンション・ビューロー」から「日本夜景遺産」に認定された。

　ライトアップではトラックの荷台に積んだ投光器で岩を、１４基の発光ダイオード（ＬＥＤ）ライトで水面を照らしている。さまざまな色にゆっくりと変化し、幻想的な雰囲気をつくっている。

　初日の２日は、橋杭岩の前にある道の駅「くしもと橋杭岩」に多くの人が訪れ、カメラを向けていた。

　シンガポールから観光で訪れていた女性は「迫力があって素晴らしい。岩を生かした良い観光地。まるで絵画のような岩で、人間や動物にも見える。この光が岩の特徴をさらに引き立ててくれている」と話していた。

　ライトアップに合わせ、３日には健康増進イベントや消防車からの放水体験などができる「消防フェア」もあった。

　橋杭漁港や橋杭海水浴場に臨時駐車場を開設している。

　問い合わせは町産業課（０７３５・６２・０５５７）へ。