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「企業の森」で下草刈り パナソニックの社員ら130人

木工教室でいすを作る参加者(和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
木工教室でいすを作る参加者(和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川で)
 和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川にある企業の森でこのほど、パナソニック・ライフソリューションズ社(大阪府門真市)と関連会社の社員や家族ら約130人が、下草刈りをしたり作業道の整備をしたりして森林保全活動に取り組んだ。

 同社は、社会・環境貢献活動の一環として甲斐ノ川にある「パナソニック・田辺龍神ながきの森」(約20ヘクタール)で春季は植樹や間伐等、秋季は草刈りなどの作業をしている。

 この日はバス5台で現地入り。昼食は地域おこし団体「龍神はーと」が作った特製弁当を食べた後、8班に分かれて山に入り、鎌の使い方などを龍神村森林組合の職員に教わり、作業道の整備にも取り組んだ。

 広場に設けたテントであった木工教室に親子27人が参加。龍神村福井の木工館「ジー・ワークス」の指導で紀州材のヒノキとスギで折り畳みいすや木トンボを作った。会場では「龍神はーと」がテントを設けて、龍神村で菌床栽培をしている「龍神マッシュ」のシイタケ、みそなどを販売した。

 パナ社の伊藤規子さん(50)は、社会貢献活動に加わりたいと、これまで5回参加。「回を重ねて鎌の扱い方にも慣れてきた。デスクワークをしているので作業は心地よい疲れがあり、山や空が美しくて心身のリフレッシュになる。仲間が『植えたサクラが育っている』と話しているのを聞いてうれしく思う」と話した。

 パナ社は2006年に「企業の森」活動で県と協定を締結し、翌年から現地で作業を始めた。この日で下草刈りは11回目、植樹はこれまで13回しているという。

 県森林整備課によると、県内で企業の森活動に携わっている企業・団体は82あり、このうち龍神村内では12企業・団体あるという。

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