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藍染めやアユ料理 11月から外国人客向けツアー、和歌山・白浜町日置地域

藍染めを体験する観光関係者ら(和歌山県白浜町日置で)
藍染めを体験する観光関係者ら(和歌山県白浜町日置で)
 和歌山県白浜町の日置川町商工会は、自然に恵まれた日置地域に海外からの観光客を呼び込もうとツアー商品の開発を進めている。藍染め体験やアユなどの地元食材を使った料理の提供を考えており、11月からの販売を目指している。


 人口が減少し、高齢化が進む同地域を活性化することが狙い。観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」の補助金を受け、取り組んでいる。

 現在、案として挙がっているツアーは、地元で盛んな藍染めを体験してもらう「紀州本藍染め物語」▽特産品のアユやイセエビを使った料理を提供する「海・川の幸対決物語 どちらが好きですか?」▽南紀熊野ジオパークの志原海岸と地元産コーヒーを楽しむ「景観美を堪能する物語 志原海岸の漁船クルージング(夕焼けコーヒー)」▽地元の温泉を楽しむ「癒やしを求める物語 日置川の温泉を巡る」

 これらのツアーは、台湾など主にアジア圏からの観光客をターゲットにしている。ツアー商品は、南紀ウエルネスツーリズム協議会(上富田町)が販売する予定。

 東京都や神奈川県の観光有識者ら4人がこのほど町を訪れ、これらのツアーを体験。その後、商工会関係者らが参加したワークショップで、価格設定や受け入れ人数などについてアドバイスした。

 商工会の朝本政幸事務局長(69)は「日置にしかない、他の地域はまねのできないものを商品化していこうとツアーを考えた。このツアーが定着し、地元の経済が活性化してくれればうれしい」と話している。

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