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太公望がさおを出す 日置川でアユの友釣り解禁、和歌山

アユ漁が解禁された日置川の支流・前ノ川でさおを出す釣り人(26日、和歌山県田辺市長瀬で)
アユ漁が解禁された日置川の支流・前ノ川でさおを出す釣り人(26日、和歌山県田辺市長瀬で)
 和歌山県田辺市や白浜町を流れる日置川で26日、アユ漁が解禁された。同市の大塔地域を流れる支流・前ノ川では、太公望が朝から長いさおを使ってアユを狙う姿が見られたが、釣果は振るわない様子だった。

 友釣りは、餌を取るために縄張りをつくるアユの習性を利用した釣り。掛け針を付けたおとりのアユを縄張りに侵入させ、攻撃してきたアユを引っかけて釣り上げる。

 田辺市長瀬の前ノ川では午前中、5人ほどの釣り人の姿が見られた。友人2人と訪れていた新宮市の男性(42)は、午前8時ごろから1時間半ほどさおを出したが釣果はゼロ。「解禁日なので入れ掛かりを期待していたが、入れガッカリだった。例年と比べてアユの姿があまり見えないし、人も少ない。今後に期待したい」と肩を落とした。

 日置川漁協では今季のアユ漁解禁に向け、4月8日から24日にかけて計3610キロの稚アユを放流。天然遡上(そじょう)の量は例年並みとみているが、確認できた時期が遅かったため小さめという。

 県内水面漁連によると、県南部の河川では日高川が今月1日に解禁。今後、主な河川では富田川が28日、熊野川と七川ダムより下流の古座川が6月1日、七川が3日に解禁する。

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