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親子で伝統文化体験しよう 能・狂言や茶道、22日に田辺でフェスタ

能楽師太鼓方の上田悟さん(左)から指導を受け、練習をする児童=7月20日、和歌山県田辺市新屋敷町で
能楽師太鼓方の上田悟さん(左)から指導を受け、練習をする児童=7月20日、和歌山県田辺市新屋敷町で
 茶道や邦楽、墨絵などさまざまな伝統文化に触れる催し「親子で伝統文化体験フェスタin田辺」が8月22日、和歌山県田辺市新屋敷町の紀南文化会館4階である。無料。博物学者、南方熊楠を題材にした大蔵流狂言「熊楠と粘菌様」や金春(こんぱる)流能楽太鼓の公演もあり、市内の児童が出演する。7月20日から練習も始まった。

 文化庁の伝統文化親子教室事業の支援を受けた催し。主催の実行委員会は、田辺市で月2回、能楽太鼓教室を開く能楽師太鼓方、上田悟さん(74)=大阪府和泉市=や関係者で構成し、団体や学校、店などの協力で開催する。紀伊民報など後援。

 熊楠と粘菌様は、上田さんの次男で能楽師小鼓方、敦史さん=兵庫県丹波市=が書き下ろし、昨年田辺市内で初公演した。今回、児童は「粘菌」役として参加する。

 能楽太鼓は田辺第一小学校で、狂言は田辺第二小学校で出演希望者を募り、計20人の申し込みがあり、7月20日にあった説明会や太鼓の初練習に参加した。当日までけいこ日を設けており、練習を重ねる。

 早速練習では、上田さんが撥(ばち)の持ち方や打ち方の基本から教え、児童は真剣な表情で上田さんの手本を見ながら、打ち方を練習していた。

 田辺第一小4年の玉井瑛人君は「太鼓の真ん中を打つのが難しい。練習を頑張って、本番は完璧にできるようにしたい」と意気込みを語った。

 上田さんは「子どもたちに伝統文化に触れてもらいたいという思いで開催しようと考えた。地元の文化に理解や知識を持ち、田辺を好きになって、大きくなってからも良いところを発信できるようになってもらえれば」と話した。



 フェスタの開催時間は午後1時~4時半だが、舞台発表・公演は2時45分から。能や狂言の鑑賞は整理券が必要(鑑賞定員300人)で紀南文化会館で配布している。催しは次の通り。

 研修室=茶道体験(裏千家)、熊楠と粘菌学習

 小ホール=邦楽ワークショップ、伝統小道具タッチコーナー、世界農業遺産コーナー、墨絵ワークショップ、着物のお話、地域の民話、合気道演武

 小ホール舞台発表・公演=箏演奏、金春流能楽太鼓、大蔵流狂言「熊楠と粘菌様」、新作試演能「清姫淵」、終了後に能舞台での写真撮影

 問い合わせは、上田悟さん(090・8797・2497)へ。

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