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「干潟のアイドル」トビハゼ 巣穴作って雌にアピール、和歌山・田辺

巣穴づくりに励むトビハゼの雄(和歌山県田辺市新庄町で)
巣穴づくりに励むトビハゼの雄(和歌山県田辺市新庄町で)
 かわいらしい姿から「干潟のアイドル」ともいわれるハゼの仲間トビハゼが、和歌山県田辺市新庄町の内之浦干潟親水公園で、繁殖期を迎えている。雄が懸命に巣穴を作る様子が見られる。

 トビハゼは全長10センチほど。頭頂部にくりっとした丸い目があるユーモラスな顔をしている。生涯の大半を陸上の泥干潟で過ごす。

 雄は雌に気に入ってもらえるように巣穴作りに励む。空気中に卵を産むため、巣穴を掘り終えると、口の中に空気をためて巣穴の奥に運び、空気室を作る。雌に卵を産んでもらった後は、雄が水をかけたり、ごみを取り除いたりして1週間ほど世話をする。

 近年、干潟環境の減少などから生息数を減らしている。環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に分類されている。

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