テーマは「和歌山百景」 大阪万博で高野熊野の精神性を表現
和歌山県は10日、2025年の大阪・関西万博で出展する「和歌山館」(仮称)の基本方針を発表した。テーマを「和歌山百景―霊性の大地」とし、環状に並べたタワー型のモニターに、高野や熊野の精神性を表現した映像を映し出すなどし、国内外に和歌山の魅力を広く発信したいという。
県の展示は関西広域連合の「関西パビリオン」の1ブース(251平方メートル)を使用する。「紀伊山地の巨木」をイメージしたタワー型のモニター「トーテム」を並べ、和歌山の自然風景や神話、歴史にちなんだシーンなどを映像として流し「神聖な空間」を演出する。
展示内容は昨春から検討。当初は匂いや水しぶき、風なども体感できるVR(仮想現実)映像で、観光資源を疑似体験してもらう内容を検討していたが、今年3月に全庁横断の若手職員十数人で設置したチームでの議論や、有識者の助言などを踏まえて展示方法を見直した。他県の企画にはない新しい技術を導入するとともに、円滑に来場者に魅力を伝えられるよう考慮したという。
中央ステージでは「トーテム」の映像と連携し、伝統芸能や産業などさまざまな分野で活躍する県民や出身者がパフォーマンスを披露。飲食可能なカウンターバーを設置し、和歌山ならではの食を提供する。
また、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、和歌山を素材にしたメタバース(仮想空間)を作成しているといい、これを含めた新技術を加えることも検討している。
岸本周平知事は10日の定例記者会見で「和歌山を国内外に発信するとてもいい機会。現時点で和歌山県のパビリオンに注目している人はゼロだと思うが、思いっきり挑戦し、一発大逆転で素晴らしいものを作りたい」と力を込めた。また、県内の小中高校生が一度は来場できるよう、支援策を検討しているといい「県民に和歌山を再発見してもらうきっかけにもしたい」と述べた。
県は夏までをめどに、基本方針を詳細化した基本計画と、基本設計を策定したいとしている。
県の展示は関西広域連合の「関西パビリオン」の1ブース(251平方メートル)を使用する。「紀伊山地の巨木」をイメージしたタワー型のモニター「トーテム」を並べ、和歌山の自然風景や神話、歴史にちなんだシーンなどを映像として流し「神聖な空間」を演出する。
展示内容は昨春から検討。当初は匂いや水しぶき、風なども体感できるVR(仮想現実)映像で、観光資源を疑似体験してもらう内容を検討していたが、今年3月に全庁横断の若手職員十数人で設置したチームでの議論や、有識者の助言などを踏まえて展示方法を見直した。他県の企画にはない新しい技術を導入するとともに、円滑に来場者に魅力を伝えられるよう考慮したという。
中央ステージでは「トーテム」の映像と連携し、伝統芸能や産業などさまざまな分野で活躍する県民や出身者がパフォーマンスを披露。飲食可能なカウンターバーを設置し、和歌山ならではの食を提供する。
また、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、和歌山を素材にしたメタバース(仮想空間)を作成しているといい、これを含めた新技術を加えることも検討している。
岸本周平知事は10日の定例記者会見で「和歌山を国内外に発信するとてもいい機会。現時点で和歌山県のパビリオンに注目している人はゼロだと思うが、思いっきり挑戦し、一発大逆転で素晴らしいものを作りたい」と力を込めた。また、県内の小中高校生が一度は来場できるよう、支援策を検討しているといい「県民に和歌山を再発見してもらうきっかけにもしたい」と述べた。
県は夏までをめどに、基本方針を詳細化した基本計画と、基本設計を策定したいとしている。