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冨塚君2冠、宮田選手も優勝 国体カヌーで田辺勢活躍

国体の少年男子カヤックシングルの200メートルで優勝した冨塚晴之君(7日、茨城県神栖市で)=和歌山県カヌー協会提供
国体の少年男子カヤックシングルの200メートルで優勝した冨塚晴之君(7日、茨城県神栖市で)=和歌山県カヌー協会提供
国体カヌースプリントの200メートルで入賞した(前列左から)宮田悠佑選手、冨塚晴之君、阪本直也選手、(後列左から)野久保翔万君、舩本佑哉君、尾﨑由依さん=和歌山県カヌー協会提供
国体カヌースプリントの200メートルで入賞した(前列左から)宮田悠佑選手、冨塚晴之君、阪本直也選手、(後列左から)野久保翔万君、舩本佑哉君、尾﨑由依さん=和歌山県カヌー協会提供
 第74回国民体育大会(茨城国体)のカヌー競技は7日、茨城県神栖市でスプリント200メートル各種目の決勝があり、少年男子カヤックシングル(K―1)で和歌山県田辺市の田辺工業高校3年の冨塚晴之君(17)が、5日の500メートルに続いて優勝した。県教育センター学びの丘(田辺市新庄町)の宮田悠佑選手(28)も成年男子K―1で優勝。このほか、田辺勢が多数入賞するなど活躍した。

 冨塚君は少年男子K―1で予選、準決勝を勝ち進み、決勝で39秒682を記録し、2位に0・304秒差の接戦を制した。

 宮田選手は、成年男子K―1の200メートルの予選で組1位となり、決勝で37秒281を記録して2位に0・307秒差で優勝した。国体の200メートルでは3連覇を達成した。

 このほか、神島高校教諭の阪本直也選手(31)が成年男子カナディアンシングル(C―1)で3位に入賞した。少年女子K―1では田辺高校2年の尾﨑由依さん(16)が4位に入賞し、県勢の国体少年女子シングルで最高の順位だった。少年男子カナディアンペア(C―2)では、ともに神島高校3年の野久保翔万・舩本佑哉組が8位に入った。

 7日に大子町であった成年男子ワイルドウオーターのカヤックシングルスプリントでは、県教育センター学びの丘の大戸文吾選手(46)が6位に入った。

 4、5日の結果も含め、茨城国体のカヌー競技で和歌山県は天皇杯(男女総合)で5位(前年7位)だった。

■ 勝負強く2冠 冨塚君

 少年男子K―1の200メートルと500メートルで2冠を達成した冨塚君。5日の500メートルでは1分45秒086を記録し、国体のこの部門では史上最高タイムだった。

 今季は18歳以下の日本代表に選ばれ、国際大会では出場した全7種目でメダルを獲得するなど好調。冨塚君は「やっと2冠することができた。熱心に指導してくれた先生や家族、知り合いの皆さんのおかげ。皆で勝ち取った勝利だと思う」と喜びを話した。

■東京五輪の弾みに 宮田選手

 成年男子K―1で接戦をものにした宮田選手。5日の500メートルは5位だったが、東京五輪の日本代表の意地を見せた。

 宮田選手は「今回の国体では天候不順で日程が変則的になった中、500メートルではベストを尽くしたが思うような結果が出なかった。200メートルで挽回し、3連覇を達成できた。東京五輪に向けてさらに頑張りたい」と話している。

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