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いじめ認知5年連続増 田辺市の小学校

田辺市いじめ問題専門委員会の会合であいさつする佐武正章教育長(田辺市高雄1丁目で)
田辺市いじめ問題専門委員会の会合であいさつする佐武正章教育長(田辺市高雄1丁目で)
 田辺市の小学校でいじめの認知件数が5年連続で増加している。市教委は「きめ細かくいじめを認知するようになったためで、学校の状況が大きく変わったわけではない」と説明。新型コロナによるいじめは確認されていないという。

 1月末にあった市いじめ問題専門委員会の会合で市教委が報告した。2022年度は12月末までに353件で前年度同期を149件上回り、年間の認知件数もすでに超えている。中学校は28件で3件減少した。

 市教委によると、小学校の認知件数は17年度まで1桁台が続いていた。児童が心身の苦痛を感じているものはいじめと認知するようになり、18年度は54件、19年度187件、20年度258件、21年度270件と毎年増えている。

 被害者が苦痛を受けておらず、いじめ行為がやんでいる状態が3カ月継続している状態を「解消」としており、22年度も半数はすでに解消。残りも3カ月の継続が確認できれば大半は解消する見通しという。

 市いじめ問題専門委員会は、いじめ防止の指導や重大事案発生時の調査を行う有識者会議。14年度に設置した。弁護士や臨床心理士、大学院教授ら5人で構成している。

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