長期休暇中は全列車対象に JR御坊―新宮のサイクルトレイン
JR西日本和歌山支社は23日、紀勢線の御坊―新宮間に導入している、自転車を解体せずに持ち込める「サイクルトレイン」について、学校の長期休暇中は全列車を利用可能とすると発表した。これまで、長期休暇中でも平日は制限があったが、利用者の要望に応えた。この冬休み(26日~1月5日)から適用する。
長期休暇以外では、祝日を除く月曜から金曜に利用できる列車を増やす。これまでは午前9時までの普通電車の上下計13本は利用できなかったが、これを朝の登校時に混雑する上下計6本に縮小する。これにより、利用できる普通電車は52本から59本に増える。
ただ、逆にこれまで終日利用可能だった土曜は、混雑する朝の5本が使用できなくなる。日曜や祝日は変わらず、終日利用できる。
特急「くろしお」(白浜―新宮の4駅で乗降可能)は引き続き、平日、休日問わず、全列車が対象となる。これらの変更は、24日から適用する。
また、利用者の利便性を高めるため、周参見駅の渡線橋の階段に12月中旬、スロープを設置。自転車を持ち上げなくても、押しながら階段を移動できるようにした。串本駅にも来年3月までに設けるという。新宮駅の地下通路の階段に今年2月、整備したのに続く取り組み。
定期列車に解体せずに自転車を持ち込めるこの取り組みは全国でも珍しいという。予約や追加料金も要らない。昨年9~11月に紀伊田辺―新宮の普通電車で実証実験し、12月から本格導入した。今年4月から御坊―紀伊田辺も利用できるようになった。10月には特急「くろしお」でも可能にした。
昨年12月からの1年間で約7500人が利用。特に天候に恵まれた8月や10月はそれぞれ千人以上が利用し、遠くは北海道や東北、関東からも訪れた。利用者の評価は高く、さらに対象の電車の増便などを求める声があったという。
■21年度は2割増 白浜―新宮輸送密度
白浜―新宮の輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)は、コロナ禍の影響も受け、2020年度は608人。維持が難しいとされる目安「2千人未満」を大きく下回るが、21年度は前年度に比べて2割増え731人になった。
記者会見した和歌山支社の松田彰久副支社長は輸送密度の増加について、コロナ禍からの揺り戻しの影響が圧倒的に大きいとしながらも「もう少し長い期間見ないと分からないが、サイクルトレインは少なくともプラスに寄与している。2千人への到達は簡単ではないが、増える取り組みを続けたい」と述べた。
長期休暇以外では、祝日を除く月曜から金曜に利用できる列車を増やす。これまでは午前9時までの普通電車の上下計13本は利用できなかったが、これを朝の登校時に混雑する上下計6本に縮小する。これにより、利用できる普通電車は52本から59本に増える。
ただ、逆にこれまで終日利用可能だった土曜は、混雑する朝の5本が使用できなくなる。日曜や祝日は変わらず、終日利用できる。
特急「くろしお」(白浜―新宮の4駅で乗降可能)は引き続き、平日、休日問わず、全列車が対象となる。これらの変更は、24日から適用する。
また、利用者の利便性を高めるため、周参見駅の渡線橋の階段に12月中旬、スロープを設置。自転車を持ち上げなくても、押しながら階段を移動できるようにした。串本駅にも来年3月までに設けるという。新宮駅の地下通路の階段に今年2月、整備したのに続く取り組み。
定期列車に解体せずに自転車を持ち込めるこの取り組みは全国でも珍しいという。予約や追加料金も要らない。昨年9~11月に紀伊田辺―新宮の普通電車で実証実験し、12月から本格導入した。今年4月から御坊―紀伊田辺も利用できるようになった。10月には特急「くろしお」でも可能にした。
昨年12月からの1年間で約7500人が利用。特に天候に恵まれた8月や10月はそれぞれ千人以上が利用し、遠くは北海道や東北、関東からも訪れた。利用者の評価は高く、さらに対象の電車の増便などを求める声があったという。
■21年度は2割増 白浜―新宮輸送密度
白浜―新宮の輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)は、コロナ禍の影響も受け、2020年度は608人。維持が難しいとされる目安「2千人未満」を大きく下回るが、21年度は前年度に比べて2割増え731人になった。
記者会見した和歌山支社の松田彰久副支社長は輸送密度の増加について、コロナ禍からの揺り戻しの影響が圧倒的に大きいとしながらも「もう少し長い期間見ないと分からないが、サイクルトレインは少なくともプラスに寄与している。2千人への到達は簡単ではないが、増える取り組みを続けたい」と述べた。