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山間部で移動金融車運行 JA紀南、和歌山県内で初

JA紀南が運行する金融移動店舗車
JA紀南が運行する金融移動店舗車
 和歌山県のJA紀南は新たに、貯金の入出金が可能な窓口端末を搭載した「金融移動店舗車」を導入した。5日から山間地域などで運行を始めた。県内のJAでは初めてという。

 同JAは超低金利政策の影響から信用事業の収益減少が見込まれるため、2020年からATM(現金自動預け払い機)の再編を進めている。

 ATM削減地域を中心に金融移動店舗車を運行し、利便性の確保を図る。自然災害が発生した場合も電波が届く範囲であれば対応が可能だという。

 車内が金融窓口となり、担当者2人が対応する。取り扱い業務は、普通貯金の入出金と解約▽定期貯金・定期積金の解約▽普通貯金通帳の記帳・繰り越し▽公共料金・各種税金納付(国税除く)。

 運行先は秋津川、佐本、旧和深、三川、市鹿野、富里の6店。6カ所に設置のATMは来年1月末で稼働終了となる。

 金融課は「ATM再編で利用者には不便をかけている。移動店舗車の導入で少しでも利便性確保につながれば」と話している。

 各店の運行曜日と時間は次の通り。

 秋津川(月曜午前9時半~11時と水曜午前9時半~11時)、佐本(火曜午前9時半~11時)、旧和深(火曜午後1時半~3時と金曜午前9時半~11時)、三川(木曜午前9時半~11時)、市鹿野(水曜午後1時半~3時)、富里(金曜午後1時半~3時)。

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