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秋空の下、神船高々と 白浜の日出神社で例祭

御神殿広場で神船を高々と上げる担ぎ手(10日、和歌山県白浜町日置で)
御神殿広場で神船を高々と上げる担ぎ手(10日、和歌山県白浜町日置で)
 和歌山県白浜町日置、日出神社の例祭が10日に営まれた。中央にみこしを載せた重さ約1トンの神船が、担ぎ手25人ほどに高々と持ち上げられると見物人からは大きな拍手が起こった。

 祭りは江戸時代の寛政(1789~1801)年間に始まったとされる。新型コロナウイルス禍のため、子どもみこしの奉納や餅投げは中止したが、3年ぶりに神船が持ち上げられた。

 この日、神幸祭後に太鼓や笛の音色を響かせながら神社を出発。例年は神船を浜まで担いでいき、潮掛け神事を営んでいるが、規模を縮小し、神社でみこしのみを取り外して浜へ運び、潮水を掛けて清めた。

 神社に戻り、再びみこしを取り付けて宮入り。御神殿広場での奉納では、掛け声に合わせて神船を頭上に何度も上げた。

 御坊市から訪れた50代の女性は「初めて見に来た。迫力があってすごかった。いつか完全に祭りが復活するのが楽しみ」と話した。

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