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和牛全国大会に熊野牛3頭 紀南からは「秋之福」号

全国和牛能力共進会鹿児島大会に出品する「秋之福」号と長谷川寛さん(右)=和歌山県白浜町で
全国和牛能力共進会鹿児島大会に出品する「秋之福」号と長谷川寛さん(右)=和歌山県白浜町で
 和牛日本一を決める「第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会」(全国和牛登録協会主催)に出場する和歌山県代表の「熊野牛」3頭が決まった。紀南地方からは白浜町安居、長谷川寛さん(50)の「秋之福」号が「肉牛の部」に出場する。


 全国和牛能力共進会は「和牛のオリンピック」ともいわれ、5年に1回の開催。牛の姿・形を審査する「種牛の部」と、肥育牛の肉質などを審査する「肉牛の部」がある。今大会は10月6~10日に鹿児島県であり、全国41道府県から、計459(種牛290、肉牛169)頭が出場する予定。

 県からはこれまで4回出場しており、両部門とも「1等賞」を受賞したことがある。1等賞の上の「優等賞」を目指し、生産者や関係者でつくる県出品推進協議会を2013年に立ち上げ、取り組んでいる。

 今回の県代表は8月1日の最終予選会で決定した。

 長谷川さんは大阪市出身。農業大学校を卒業後、20歳の時から和歌山に来て畜産に携わり、26歳から自分で飼い始めた。

 これまでは繁殖を手掛けていたが、今回初めて肥育に挑戦。5頭育てたうちの1頭を選んだ。初めての全国和牛能力共進会への挑戦であり、肉牛の部の「第8区(去勢肥育)」に出品する。

 飼料代の高騰などに苦労しながらも長谷川さんは「肥育のノウハウもなく、まさか選ばれるとは思わなかった。上位入賞を目指したい」と話した。

 長谷川さんと同じ第8区には、ほかに楠本哲嗣さん(かつらぎ町)の「秋久富士」号、種牛の部「第2区(若雌)」には中山郷史さん(紀の川市)の「きこ」号が出場する。

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