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ロケットをイメージした料理検討 高校生が飲食店と協力

ロケットにちなんだ料理について意見を交換するCGS部のメンバーと飲食店の関係者ら(和歌山県串本町串本で)
ロケットにちなんだ料理について意見を交換するCGS部のメンバーと飲食店の関係者ら(和歌山県串本町串本で)
 年末を目指している和歌山県串本町田原の民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」からの初号機発射に向け、同町串本の串本古座高校CGS(地域包括的支援)部が、地元飲食店と一緒にロケットをイメージした料理の検討を始めた。すでに開発した料理を改良したり、新メニューを開発したりする方針。打ち上げ当日に設けられる公式見学場などでの販売を目指す。


 CGS部ではロケットをきっかけとした地域の盛り上げにも力を入れており、スペースポート紀伊から打ち上げられるロケット「KAIROS(カイロス)」にちなんだキャラクターを考案して缶バッジを作ったり、ロケット打ち上げの景色をコンセプトに「町の魚」でもあるトビウオのだしやジビエ肉などを使った「ロケットラーメン」を開発したりしている。缶バッジについては宇宙関連イベントで来場者に配っているが、ロケットラーメンはまだ販売していない。

 今回の取り組みは行政機関や関係団体などでつくる「スペースポート紀伊周辺地域協議会」も後押し。同町サンゴ台にある「エムズ カフェ アンド ダイニング」の淡佐口将輝代表(37)と吉野弘也店長(37)、同町大島の「スパイスカレー ロケット」の川村洋平オーナー(41)の3人にアドバイザーになってもらった。

 同校でこのほど開かれた初会議では、まずロケットラーメンについて「星空をイメージするのであれば、紀州備長炭のパウダーを入れて黒くしてはどうか」「コスト面も大事なので、地元の乾物屋さんに魚の骨などをもらって『串本近海のだし』にしては」などと、プロの視点から生徒たちにアドバイス。

 さらに新しいロケットメニューの開発につなげるため、好きな食べ物などを皆で自由に出し合い、出席者からは唐揚げやたこ焼き、カレー、パフェといった食べ物が上がった。

 次回の会議では実際にロケットラーメンを作って皆で試食してみる他、応援したい食材を提案したり、料理のアイデアを出し合ったりする予定という。

 CGS部調理班の班長を務める2年生の雑賀和さん(17)は「先輩たちが作ってくれたロケットラーメンを販売という形にしたいし、たくさん1年生も入ってくれており、これを機に新たなメニューも開発して多くの方に食べていただけるよう頑張りたい」と話していた。

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