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イルカの赤ちゃん誕生 白浜のアドベンチャーワールド

親と一緒に泳ぐバンドウイルカの赤ちゃん(アドベンチャーワールド提供)
親と一緒に泳ぐバンドウイルカの赤ちゃん(アドベンチャーワールド提供)
 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、バンドウイルカの赤ちゃんが1頭誕生した。公開時期は未定。

 施設によると、誕生したのは8月23日午前0時41分。性別は不明。推定で、体長1・2メートル、体重20キロ。母子ともに落ち着いた様子で、互いに寄り添いながら泳いでおり、授乳行動も確認できたという。

 施設では、鯨類の繁殖技術の向上を目的に、2016年12月に鯨類繁殖プロジェクトチームを結成。鯨類の繁殖は流死産が多く、正常に出産した場合でも授乳不良などで順調な育成に至らない場合が多い。そのため、繁殖に積極的に取り組むとともに出生後の健全育成を目標に掲げている。

 バンドウイルカの赤ちゃんは、母親を含む雌の群れに交ざって行動し、周りのイルカたちが子育てをサポートする。出産、子育ての経験のないイルカたちは、子育ての様子を見て学習するという。

 バンドウイルカは、世界中の温帯―亜熱帯に生息。妊娠期間は約12カ月。寿命は50年程度。体長は2・5~3・8メートル、体重は200~400キロになる。施設では餌として主にサバを与えている。

 施設では、バンドウイルカ29頭のほか、カマイルカ8頭、オキゴンドウ3頭、ハナゴンドウ3頭の計43頭の鯨類を飼育している。
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