サンゴ台中央線がようやく開通 串本町、未供用区間の1.2キロ
和歌山県串本町は1日、高台を通って同町の串本とサンゴ台を結ぶ町道サンゴ台中央線の未供用区間の供用を開始した。当初は7月1日に開通式を開いて供用を始める予定だったが、町道に隣接する同町串本の国道42号で6月下旬に発生した土砂崩れの影響で延期していた。市街地の混雑緩和のほか、想定される南海トラフを震源とする大規模地震・津波に備えた防災面での役割も期待されているという。
町建設課によると、サンゴ台中央線は串本小学校(串本町串本)近くの国道42号と接する場所から、切り土するなどして整備した高台を通り、サンゴ台を経て、橋杭小学校(同町串本)そばまでの総延長2814メートル。うち串本小の近くから、サンゴ台に至る延長1242メートルが未供用区間となっていた。
未供用区間の建設工事は、まずは高速道路の整備に伴う工事用道路を確保することを目的に、国土交通省と串本町が協定を結んで2017年度から開始。工事用道路として利用されてきたが、歩道や照明、防護柵なども完成したことから一般供用することになった。工事費は国と町を合わせて約22億円。
開通により市街地の混雑の緩和の他、防災力の強化といった効果が期待されている。海抜50メートル余りの高台に造成された道沿いの土地では来年1月の開園を目指して「くしもとこども園」の新園舎の建設が進み、近くには低地にある小学校を高台移転する統合小学校の整備も計画されている。
町は1日午前10時から開通式を開き、田嶋勝正町長や紀南河川国道事務所の渡邉泰伴事務所長、町議会の鈴木幸夫議長ら関係者約20人が出席した。田嶋町長は「高速道路が建設される中で市街地をダンプが通ると住民に大変不便をかけることもあり、ぜひとも作業道を建設していただきたいと国交省にお願いをし、立派な道を造っていただいた。今度できるインターチェンジに接続される道であるし、交通渋滞の解消、大きな地震や津波が起きた時に町民の命を助ける道につながる。建設に尽力を頂いた地権者や地元区、国交省の皆さんに改めてお礼を申し上げたい」とあいさつ。関係者でくす玉を割ったり、通り初めをしたりした後、一般供用を始めた。
町建設課によると、サンゴ台中央線は串本小学校(串本町串本)近くの国道42号と接する場所から、切り土するなどして整備した高台を通り、サンゴ台を経て、橋杭小学校(同町串本)そばまでの総延長2814メートル。うち串本小の近くから、サンゴ台に至る延長1242メートルが未供用区間となっていた。
未供用区間の建設工事は、まずは高速道路の整備に伴う工事用道路を確保することを目的に、国土交通省と串本町が協定を結んで2017年度から開始。工事用道路として利用されてきたが、歩道や照明、防護柵なども完成したことから一般供用することになった。工事費は国と町を合わせて約22億円。
開通により市街地の混雑の緩和の他、防災力の強化といった効果が期待されている。海抜50メートル余りの高台に造成された道沿いの土地では来年1月の開園を目指して「くしもとこども園」の新園舎の建設が進み、近くには低地にある小学校を高台移転する統合小学校の整備も計画されている。
町は1日午前10時から開通式を開き、田嶋勝正町長や紀南河川国道事務所の渡邉泰伴事務所長、町議会の鈴木幸夫議長ら関係者約20人が出席した。田嶋町長は「高速道路が建設される中で市街地をダンプが通ると住民に大変不便をかけることもあり、ぜひとも作業道を建設していただきたいと国交省にお願いをし、立派な道を造っていただいた。今度できるインターチェンジに接続される道であるし、交通渋滞の解消、大きな地震や津波が起きた時に町民の命を助ける道につながる。建設に尽力を頂いた地権者や地元区、国交省の皆さんに改めてお礼を申し上げたい」とあいさつ。関係者でくす玉を割ったり、通り初めをしたりした後、一般供用を始めた。