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自動運転車両の実証実験開始 白浜空港、維持管理に活用へ

実験で使用する自動運転車両「EVO(エヴォ)」=南紀白浜エアポート提供
実験で使用する自動運転車両「EVO(エヴォ)」=南紀白浜エアポート提供
 和歌山県白浜町の南紀白浜空港で、自動運転車両走行の実証実験が19日から始まった。将来的には滑走路の点検などの空港の維持管理に活用することを目指し、課題を洗い出していく。


 実験は、空港を運営する南紀白浜エアポート(白浜町)、NEC(東京都)、マクニカ(横浜市)の3社が実施。車はマクニカが運用する「EVO(エヴォ)」を使う。19、20日に走行ルートのデータを取得し、8月19~24日、夜間を含め1日4回の指定時間に空港内の道路を走行する予定。

 管理面積が広い空港では、効率的に運用することで省人化を図ることが求められている。高速・大容量通信が利用できるローカル5Gを整備している南紀白浜空港では、点検車両を自動走行させ、映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」などを目指している。

 今後、自動運転の取り組みを空港外にも展開し、交通弱者が日常使える移動手段へと発展させていくことも目指すという。

■MR空港体験も

 仮想空間と現実空間を融合させた「MR」と呼ばれる最新技術を使った「未来型空港見学ツアー」の体験会が8月19~24日(22日を除く)、空港である。自動運転車両に乗る体験もある。

 ツアーでは、参加者が空港ターミナルビル内で「MRグラス」と呼ばれる眼鏡型の端末を装着し、仮想空間上の飛行機に自由に色を塗る。自動運転車両に乗って屋外へ移動し、自分が塗ったオリジナルペイントの飛行機が、実寸大の大きさで空港に着陸する様子を見学する。時間は約1時間。

 参加は無料で、22日から、NECのウェブサイト(https://jpn.nec.com/event/l5g_shirahama/index.html)で募集する。定員は、1組3人の計13組。電話での申し込みは受け付けない。

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