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和歌山の山間地にもベニトンボ 龍神村で確認

山間地域に飛来したベニトンボ(和歌山県田辺市龍神村で)
山間地域に飛来したベニトンボ(和歌山県田辺市龍神村で)
 ショッキングピンクという派手な姿の南方系トンボ「ベニトンボ」が、和歌山県紀南地方の山間地域にも飛来するようになった。今年は田辺市龍神村でも確認された。

 ベニトンボは、全長4センチほど。紀南では主に沿岸部のため池や流れの緩やかな河川などで見られ、年数回発生している。

 護摩壇山森林公園の管理人を務める湯川明夫さんがこのほど、龍神村安井の自宅近くにある池で見つけた。5月末にも確認しており「初めて見るトンボなのでびっくりした。温暖化でこれから南方系が増えてくるかもしれない」と話していた。

 ベニトンボは、アジアの熱帯・亜熱帯に広く分布する。日本では、南西諸島などで知られていた種類だが、次第に分布域を広げ、本州でも記録されるようになった。県立自然博物館によると、県内では初確認から十数年がたち、すでに定着しているという。

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