和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

海岸通る熊野古道でごみ拾い 串本で大辺路刈り開き隊

熊野古道大辺路沿いの海岸でごみ拾いをする関係者(和歌山県串本町江田で)
熊野古道大辺路沿いの海岸でごみ拾いをする関係者(和歌山県串本町江田で)
 熊野古道大辺路の保全や案内などに取り組んでいる「熊野古道大辺路刈り開き隊」(上野一夫隊長)が19日、和歌山県串本町江田の海岸を通る大辺路でごみ拾いをした。プラスチック片やビニール袋など、容量50リットルのごみ袋で29袋分のごみを集めた。

 現場は熊野古道大辺路のルートとして案内しており、傾いたり曲がったりした地層を見ることができる南紀熊野ジオパークのジオサイト「江田海岸」でもある場所。国道42沿いで車を止められる場所もあるため、ポイ捨てされるケースも目立つことから取り組んだという。

 午前9時から1時間半ほどかけ、参加した関係者7人が作業。海岸沿いの茂みの中も丁寧に探し、ペットボトルや瓶、缶、漁具などを拾い集めた。

 上野隊長(74)=串本町中湊=は「ごみは5年ほど前に大掃除した時よりも大分減ったが、茂みの中などにたくさん残っており、今日は皆さんの協力できれいにすることができてよかった。海岸歩きを楽しめる自慢のルートであり、これからもきれいな状態で守っていきたい」と話していた。

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